職場で感情を爆発させないセルフコントロール術(+やっちゃった時のフォロー方法)
どんな人にも、職場で散々な思いをする日はあるものです。 そんなときには、簡単に感情のコントロールを失ってしまい、悪いニュースを聞いてデスクで泣いてしまったり、怒りのあまり同僚に暴言を吐いてしまったりすることも、あるかもしれません。 職場で感情が崩壊しそうになっているのに気がついたとき、対処に役立つ戦略はいくつかあります。 そうした戦略をとれば、気持ちを落ち着かせ、感情の爆発が引き起こすダメージを緩和し、次の爆発を防ぎやすくなるはずです。 第一の戦略は感情制御で、それをめざすといいでしょう。 感受性の高い人たちの指導を専門とするエグゼクティブコーチのMelody Wilding氏は、そう話しています。 感情制御とは、自分の感情をどう体験するかに関して、自分の持てる制御力と影響力を高めることを意味します。
感情を封じ込めるのではなく、処理する
感情が崩れかけていることに気づいたら、なによりもしなければならないのは、感情を処理するための効果的な方法を見つけることです。 単純に感情を押し殺したり、存在しないふりをしたりするのではいけません。 Wilding氏が言うように、感情を抑えつけるのは、ビーチボールを水に沈めたままにしようとする状況にちょっと似ています。 しばらくの間ならなんとかなりますが、努力をやめた瞬間に、ビーチボールは水から飛びだし、たいていはその過程であなた(もしくはまわりにいる誰か)にぶつかります。 「感情も同じです」とWilding氏は話します。 感情が不安定な状態を切り抜けるためには、自分の感情を実際に処理する必要があります。 感情の処理に役立つ戦略としては、仕事から離れて散歩へ行く、音楽を聴く、数分かけて日記を書く、などがあります。
1. 少し距離をとる
感情のコントロールを失いかけているのに気づいたら、少し距離をとって、感情処理のための時間と空間を自分に与えることがベストです。 その「距離」は、文字どおりの意味になることもあります。 たとえば、散歩へ行く、ミーティングのスケジュールをもっと遅い時間に変更する、ZoomやSlackから数時間ログアウトする、といったことです。 「タイムアウトをとりましょう」とWilding氏はアドバイスしています。 感情的な距離という点では、Wilding氏は、「心理的に、自己から距離を置くこと」をすすめています。これはつまり、自分の外の視点から状況を見ようと努めることです。 そのための方法としては、自分の心のなかにいる批判者に名前をつける、友人が同じ状況に置かれていたら自分が何を言うか想像してみる、などの例があります。 「そうした少しの距離が、自分を立て直すのに役立つのです」とWilding氏は話しています。