【着物に合う髪飾り】ポイントは?バレッタ、かんざし、コーム…つける位置とコツをプロが解説
着物姿の美しさを左右するヘアスタイル。そのクオリティを上げるのは髪飾りの使い方です。老舗店「山﨑伊久江美容室」の二代目・山﨑伊久江さんに、髪飾りのバランスについて教わります。
【髪飾りを上手に使いこなすポイント】どこに、どのように? つける位置の手がかりとバランス
■デザインの境目と上昇ラインを意識 「シニヨン」と「面」など、異なる要素の組み合わせで構成されるヘアスタイルでは、その境目に髪飾りをつけると、バランスよくまとまります。また、サイドや後ろに髪飾りをつけるときは、バックの中心に向かって斜め上方向につけると、首や顔をすっきりきれいに見せることができます。 <写真>髪飾り/コンプレックス ビズ[コンプレックス・ビズ・インターナショナル]
複数使いは対角線上&方向を変えて
2つ以上の髪飾りを組み合わせて使うときは、対角線上に配置したり、向きを変えてつけたりすると、メリハリのあるデザインに。 <写真>髪飾り/いずれもコンプレックス ビズ[コンプレックス・ビズ・インターナショナル
髪飾りのタイプ別の注意点
■バレッタ はずすときにヘアがくずれやすいので、つけ直しはなるべく避けて。髪を挟まずピンで留めてもOK。 バレッタ/コンプレックス ビズ[コンプレックス・ビズ・インターナショナル]
■かんざし 大人の装いには、斜め上から下方向に挿せば安定しやすく、バランスよく見えます。足の部分が見えないよう深めに挿して。 かんざし/かづら清老舗
■コーム シニヨンなどの内側に留めたピンとぶつかって挿しにくいときは、針で縫うような動きで少しずつ入れるとスムーズです。 コーム/コンプレックス ビズ[コンプレックス・ビズ・インターナショナル] 教えていただいたのは… やまざき・いくえ●1913年創業の「山﨑伊久江美容室」代表。祖母にあたる初代山﨑伊久江より二代目を襲名し、各種ステージや雑誌など、幅広い分野で活躍。正統派の結い髪からアレンジヘアまで、上品なスタイル提案に定評があり、一般の方から宮家の方々まで厚い信頼を得ている。 撮影=小池 徹(buffo)[人物] 桂太(フレイム)[静物] ヘア&メイク、着付け=山﨑伊久江(山﨑伊久江美容室) モデル=来摩綾乃 衣装すべて=私物