自然派ワイン880円均一! クールな街・下北沢の夜をジャンルレスに楽しめる新感覚ビストロ
トレビスの一皿に合わせたいのは、カルフォルニアの生産者によるゲヴュルツトラミネールやリースリングを使ったオレンジワイン。「はじめは酸味主体の味わいですが、やがてゲヴュルツのパイナップルのような甘みがやってきて、トレビスとの苦みとの相性がいいワインです。デュカの香ばしさとオレンジワインのタンニンもよく合います」と桑原さん。酸味・甘み・苦みがめくるめくようにやってくるおもしろいマリアージュだった。
ルーミート クミンのスパイス焼き✕ジューシーロゼワイン
オーストラリアのレストランで腕を振るっていたこともある原島シェフは、カンガルー肉・ルーミート料理も得意。ヘルシーな赤身肉で知られるルーミートはサーロインの下の軟らかな希少部位をマリネ液でさらに軟らかく。原島シェフがブレンドしたクミン多めのミックススパイスで焼いて、たっぷりのパクチーをのせてできあがり。盛り付けには原島シェフの感性が光っている。
ルーミートに合わせたいのは、イタリア・カラブリア州の色の濃いロゼワイン。「いちじくやチェリーのようなニュアンスがあるロゼワインです。ルーミートは淡白なので、赤ワインだと濃すぎる。しっかりめのロゼワインがおすすめです。ルーミートやスパイスの乾いた風味にジューシーさをもたらしてくれるのもポイントです」と桑原さん。エキゾチックな一皿をチャーミングにまとめてくれる組み合わせだった。
鴨のロースト✕軽めの赤ワイン
もう1つ注目したい肉料理が鴨のロースト。合鴨胸肉をたっぷり300g使って、中をレアに焼いた一皿。鴨は皮面を軽く焼いた後、オレンジジュースと赤ワイン、鴨の出汁をベースに八角やシナモン、クローブを入れた漬け汁に漬けてスローに火入れ。ソースにはマディラや長ネギ、しいたけ、りんごを使っている。漬け汁に八角やシナモンが使っているせいか、スパイスの風味もほんのり香る魅惑の味わいだった。
鴨のローストにおすすめのペアリングは、オーストラリアのピノ・ノワール。「ほどよい酸味があるフレッシュな赤ワインです。土っぽいニュアンスがあって鴨と相性がいいですね」と桑原さん。赤くフレッシュなベリーの風味がやや重たさのあるソースを軽やかにしてくれ、軟らかでスパイシーな鴨とのつなぎ役になっていた。