快便体質になるために! 腸の「大ぜん動」を促す、朝起き上がる前の新習慣
ストレスによって腸の働きが弱くなり、負のスパイラルに陥っていませんか? 快便・快眠体質になるために重要な、腸のぜん動運動について、専門医が解説します。 ※この記事は、発売中の『からだにいいこと』2024年6月号より一部抜粋・再編集しています。
「腸のぜん動運動は、自律神経の副交感神経が優位のとき活発に。そのため仕事や家庭のストレスで交感神経優位の状態が続くと、ぜん動運動が滞って便秘を招きます」とは、消化器病専門医の川本 徹先生。 便秘で腸内環境が悪くなると、ぜん動運動を促す“幸せホルモン”ともいわれる「セロトニン」が減少。腸の動きが弱まって便が出にくくなり、ストレスが増す、負のスパイラルに陥るそう。 「ストレスの原因を取りのぞくのは難しいですが、便を通常の約200倍の速さで、強く直腸に押し出す『大ぜん動』を促せば、負のスパイラルを断ち切れます。大ぜん動は空腹が8時間以上続いたあと、胃腸に食べ物が入ったときに起こるもの。起床後すぐうつぶせになり、腸を圧迫してから仰向けになると、腸に一気に血液が流れ込み、副交感神経が優位に。腸の動きが活発になり、朝食後の大ぜん動を促します。睡眠ホルモン・メラトニンの分泌も増えるので、睡眠の質の改善にもつながりますよ」(川本先生)。
負のスパイラルを断ち切れると心身の不調が改善し免疫力もアップ
セロトニンは睡眠を促すホルモン・ メラトニンの材料に。睡眠の質が上がって心身の疲れがとれ、不調を改善。免疫力も上がります。
朝起き上がる前に、以下の1)2)を習慣に!
1)うつぶせになり腰や背中をさする
朝、目覚めたら、そのまま布団の上でうつぶせに。3分程度、衣服の上から腰や背中をさすったり、脇腹をもんだりする。疲れたら休憩しながら行う。
●POINT●腰を温めて腸の血流アップ
腰から腸につながる血管の血流が促され、腸が温まって動きが活発に。