両親が張り切って終活を始めたのですが、実家はモノだらけ、どんな保険に入っているのかもわからなくなってしまったそう。終活をスムーズに進めるコツを教えてください。
「相続が争族にならないために」と言った言葉がよく聞かれますが、争族にならないことを願って終活を行う方もいるでしょう。 今回は、実際終活を行う上で、何をどうしたらよいのか、どこから手を付けたらよいのかが分からない方向けのお話です。
まずは棚卸しから
実際にご自身が何を持っているかを確認することから始めましょう。 例えば、「資産」(現預金・有価証券・不動産、宝飾品等)、「負債」(借金)だけでなく、普段使っていない、あるいはあなた以外誰も使っていないもの(机やタンス、本棚、書籍等)も含みます。
物理的な断捨離
終活を行おうとしている方の多くは、まだお元気な方です。上記の棚卸しで判明した普段使ってないものに関しては、できるだけ早く処分(廃棄や売却)をしましょう。そうすることによって物理的にモノがなくなり、整理が楽になります。いわゆる生前整理ですね。 その際、ご自身で行うのもよいですが、できれば家族に手伝ってもらうのもよいでしょう。体力的に大変だということもありますが、家族も手伝うことによって家に何があるのか把握できますので、万が一の時に探す手間が減るメリットがあります。 また、家の中を片付けることによって家の中の危険物が減り、物に足にぶつけるあるいは転ぶなどのその後の生活でのけがの防止にもなります。 このように、基本的には家族だけで不用品やごみを処分するのですが、大量にあり家族だけで行うことが難しい場合は、生前整理や片付け関連サービスを行っている業者に依頼することになるかもしれません。その際、以下のようなことに注意して業者選定をするようにしましょう。 1.自分が望むサービスを行ってくれるのか 2.複数の業者の見積もりを比較する 3.見積書の内訳(人件費や運送費)、オプション費用等が明確に記載されているか 4.ホームページに会社の所在地、代表者名が明記されているか 5.廃棄物処理業の許可を持っているか