現場となった京都・福知山市の田んぼ

　京都府福知山市で、60代の男性が田んぼで胸から血を流して倒れ、死亡しているのが見つかりました。近くには角の生えた雄鹿が目撃されていて、男性は鹿に襲われた可能性があるということです。

　9日午後7時すぎ、福知山市下天津付近で住民から「近所の人が農作業に行って帰ってこない」と110番通報がありました。警察と消防、家族や住民らが捜索したところ、鹿よけフェンスで囲まれた田んぼの中で、男性が胸から血を流して倒れているところを約1時間後に消防署員が発見しました。 　男性は福知山市に住むアルバイトの68歳の男性で、その場で死亡が確認されました。発見した消防署員が、付近で角の生えた雄の鹿を田んぼの中で目撃していて、鹿は囲いの無いところから外へ逃げ出したということです。 　警察は男性が鹿に襲われた可能性があるとして11日司法解剖を実施し、男性が死亡した詳しい原因を調べるとしています。 　福知山市の畜産・有害鳥獣対策係は「鹿の被害について、車にぶつかるなどの報告はあったが、人身への被害は福知山としては前代未聞」、「（一般論として）鹿は繁殖を始める時期なので、活動が活発になる可能性があり、比較的気性が荒くなる」と注意喚起をしています。