大谷翔平だけじゃない 菊池風磨、あいみょんら今年30歳「大谷世代」アイドル/アーティストたちの活躍
アイドルの新たなロールモデル・鈴木愛理、新たな一歩を踏み出した百田夏菜子
■アイドルの新たなロールモデルにもなりうる鈴木愛理 「アイドルが憧れるアイドル」として人気を集めたアイドルグループ・℃-ute(2017年解散)のメンバーだった鈴木愛理は、俳優、アーティスト、タレントなどマルチな活動で注目を浴びている。2023年の主演ドラマ『推しが上司になりまして』(テレビ東京系)では、会社の上司が元推しの舞台俳優ということで動揺を隠せない主人公をコミカルに演じた。2024年には『ミス・ターゲット』(ABCテレビ/テレビ朝日系)に出演。松本まりか演じる結婚詐欺師の妹分という特殊な役で目を引いた。 2023年10月からはバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)で南海キャンディーズ・山里亮太とダブルMCを担当。今年10月10日放送回では、ゲスト出演したTravis Japanの松田元太が「今、山田涼介くんとドラマをやっているんですよ。ふと目が合った瞬間に山田くんが片眉毛をこう、ピクっとするんですよ」というエピソードを披露すると、鈴木は「だからそれ(片眉毛を動かす仕草)をめっちゃやるんですか」と鋭いツッコミで笑わせた。そういった鈴木の活躍は、グループで活動するアイドルたちにとって卒業後のロールモデルとなっていくものだろう。 ■百田夏菜子が踏み出す人生の新たな一歩 同じくアイドルグループのももいろクローバーZ・百田夏菜子は、2024年1月にKinKi Kids・堂本剛との結婚を発表。突然の報告に驚いたファンも多かったが、百田自身はそのままアイドルとしての道をまい進中。多方面で活動を続けている。雑誌『AERA』(朝日新聞出版)では今年の8月から百田の対談連載がスタートしたのだが、その連載タイトルはズバリ「この道をゆけば」。元プロレスラーのアントニオ猪木の名言の一部を引用したものである。2014年には女性グループ初の国立競技場でのワンマンライブ『ももクロ春の一大事 2014 国立競技場大会 ~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~』を開催、そして結婚後もアイドル活動を続けるなど、まさに“自分の道”を行くももいろクローバーZと百田にぴったりの連載タイトルである。 そんな百田は、女優としての実力も一級品。2021年公開の映画『すくってごらん』では、ヒロインが抱える心の葛藤と、今後の生き方を見つけようとする気持ちを表現した演技は素晴らしいものがあった。2023年放送のドラマ『ながたんと青と -いちかの料理帖-』(WOWOWプライム)で演じた見合いの翌日に別の男性と駆け落ちするという役柄も、一見自己中心的に思えるが、今後の自分を考えての行動。百田はやはり“自分の道”を模索するキャラクターがよく似合う。 ■「大谷世代」のさらなる活躍が期待される2025年 「どれだけ仕事で手ごたえがあろうが、『M-1グランプリ』で優勝しようが、次の日の朝にニュースをつけると大谷がメジャーリーグでホームランを打っている。それで『まだ勝てないな』って調子乗らずに済むし、『もうちょっと頑張らないとな』と思える。大谷のニュースを朝見てやる気を出しています」(※1)――。これはお笑いコンビ、令和ロマンの髙比良くるまの言葉だ。大谷と同じく30歳の髙比良は、漫才日本一を決めるお笑いコンテスト『M-1グランプリ2023』にコンビで出場して優勝。しかし『M-1グランプリ2024』への出場も決断し、前人未到の2連覇を目指すなど挑戦を続けており、音楽シーンのみならず、「大谷世代」の活躍が目立っているのだ。 大谷は、右肘手術の影響で2024年シーズンは投手を封印し、打者に専念した。ただ2025年シーズンには二刀流復活も期待されている。順調にプレーができれば、今シーズンを上回るインパクトを残すことは必至。そんな大谷の活躍に刺激を受けた「大谷世代」も、きっとさらなるステップアップを遂げることだろう。 ※1:https://www.youtube.com/watch?v=j45Gtgor3MI
田辺ユウキ