お腹周り「4.73 センチ」減も……国内初、肥満改善薬の“厳しい条件”は? 「おならで便や油」の副作用【#みんなのギモン】
■「肥満症」の新薬も発売…背景は?
近野解説委員 「続いて、肥満関連の薬が相次いで発売されている背景を考えます。2月、国内では約 30年ぶりに新たな肥満症の治療薬『ウゴービ』の販売が始まりました。そして4月には国内初の肥満改善薬であるアライの販売が始まります」 「肥満に関する薬の開発や販売が進んでいる印象を受けますが、その背景には日本人の肥満が急激に増えていることがあります。また、国民医療費のうち生活習慣病に関連する疾患にかかる医療費は約 7.5 兆円で、全体の 23%を占めています」 「肥満や内臓脂肪は生活習慣病の原因となるため、1人1人の健康寿命を延ばすためにも、社会全体の医療費を減らして社会保障制度をしっかり維持していくためにも、対策が重要なんです」
■処方箋なしで購入できるリスクは?
徳島アナウンサー 「4日放送の#みんなのギモンでも、肥満は自己責任ではなくて社会全体で考えていかなくてはいけない問題だという話がありました。必要な方にこの薬が届いてほしいと思うとともに、処方箋なしで薬局で買えてしまうのは、誰でも買えてしまうリスクも伴いますよね」 近野解説委員 「処方箋なしというのは、あらゆる薬がそのリスクを秘めています。アライもその対象の1つになり得ます。そのために今回紹介したような細かな段取りが決まっています」 「肥満症治療薬をめぐっては近年、インターネット広告などを中心に『ダイエット薬』として掲載され、オンライン診療などで購入されるケースが相次いでいます。その結果、本当に必要な人に届かないという懸念があり、厚生労働省は適正な使用を呼びかけています」 「今回販売されるアライの効果は、内臓脂肪を減らすというものです。単なるダイエットや美容目的などで使用するものではありません」 藤井アナウンサー 「こういった薬に頼らざるを得ない方もいらっしゃるとは思いますけれども、ある程度自分たちの努力で肥満の部分を解消することができる人が大多数なんじゃないかと思います」 「1人1人の努力で『薬を飲まなくても頑張れるんじゃないかな』という気合いを呼び起こすきっかけに、この薬の存在を使うというのも必要かもしれませんね」 近野解説委員 「薬があること自体は心強いなと感じる方も多いかもしれません。いずれにしても、生活習慣の改善は必要ですので、私も境界線上に今いますので気をつけます」 (2024年3月5日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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