お腹周り「4.73 センチ」減も……国内初、肥満改善薬の“厳しい条件”は? 「おならで便や油」の副作用【#みんなのギモン】
■薬剤師がチェックシートで対面販売
近野解説委員 「さらにこの薬についてはいろいろな条件があります。初めて購入する時にはその前に3か月以上、生活習慣を改善するための運動や食事を続けることが求められています」 「さらに1か月前からは、生活習慣を記録する必要があります。食事の量を減らせたのか、運動量を増やせたのか、といったことを申告しなければいけません。そして、糖尿病や高血圧などその時点で健康障害がないことです」 「こういった条件を、事前に研修を受けた薬剤師がチェックシートを使って確認し、対面で販売します。また、服用している間もずっと運動や食事の管理をして、体重や腹囲の記録をつけ続ける必要があります」 徳島えりかアナウンサー 「この生活習慣を維持するだけでも少しやせられそうなくらい厳しいですけども、安易にダイエット目的で飲む人がいないように、これくらい厳しい条件が課せられるということですよね」 近野解説委員 「そういうことですね。小川教授によると、一般の薬局やドラッグストアで売られるものでこれくらい厳しいものはあまりないそうです」
■脂肪を分解する酵素の働きを阻害
近野解説委員 「このアライは、どうして脂肪を減らす効果が期待できるのか。脂肪は分解されると身体が吸収してしまうので、脂肪を分解する酵素の働きをアライが阻害します。その結果、食べ物や飲み物などに含まれる脂肪の吸収を低下させる効果が出ます」 「そして、吸収されなかった脂肪は便として排せつされます」
■気づかない間に…副作用も 対策は?
近野解説委員 「一方で、気づかない間におしりから油がもれる、便や油を伴うおならが出るといった副作用が出る可能性もあります。メーカーの大正製薬は、脂肪分の多い食事を控えることや、おむつや便もれパッド、生理用品などをつけるといった対策も併せて紹介しています」 河出奈都美アナウンサー 「父親に勧めようかなと思ったんですが、気軽にというわけにもいかなくなったような気もしました。こういった副作用があることを理解した上で、脂分の多い食事を控えようという気持ちになるかもしれないですね。油がもれるということがあるのであれば」 近野解説委員 「薬に頼るだけじゃなくて、そもそも脂肪分の多い食事を控えることに気をつけようという意識が働くかもしれませんね」