岸井ゆきのにインタビュー、『若き見知らぬ者たち』で感じた役者人生初の体験とは
芸能界にいながら普通であること
―─岸井さんは芸能界にいながら普通であることを大事にしている印象がありますが、意識されているのでしょうか? そもそも普通の世界の人間なので、意識せずともそうなってしまうところはあると思います。普通に生活を送ることが好きなんだと思います。子役から芸能界に入っていたらまた違ったのかもしれないですけど。 ──ここ数年特に環境が大きく変わったと思いますが、大事にしてきた生活が崩れるような不安はないのでしょうか? あまりないですね。会う友人が昔から本当に変わらなくて。新しい友人ができないという寂しさもありますが、その友人たちといる時間が帰る場所なんですよね。私は芸能界を帰る場所にはできなくて。だから、映画館に出勤している感覚かもしれません。帰宅すると家でまた映画を見る。私は俳優ではありますが、自分が映画を見る時はあまり種を明かしてほしいと思っていないんです。完成された映画を見て興奮したいんですよね。 ──今32歳ですが、35歳までにプライベートで成し遂げたいことはありますか? いつかスカイダイビングがしたいです。怖さはありますが、結構前から言っているのでそろそろ実現させたいです。海外旅行にひとりで行くこともあって飛行機は頻繁に乗っているんですが、まずヘリコプターに乗ってより空に慣れてからスカイダイビングがしたいです。 ──スカイダイニングに興味が湧くきっかけがあったんですか? スカイダイビングでしか得られない何かが絶対あると思うんですよね。宇宙にまつわる映画も大好きなんですが、宇宙に近い感覚があるんじゃないかと思っているんです。10時間くらいのフライトでずっと起きて窓の外を見ていることもあります。夜はずっと星が見えていて「スカイダイビングをしたら少しは星に近づける感覚になるのかな」と思うとワクワクします。
『若き見知らぬ者たち』
原作・脚本・監督/内山拓也 出演/磯村勇斗、岸井ゆきの、福山翔大、染谷将太ほか ©2024 The Young Strangers Film Partners 10月11日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
文:小松香里