【ファンタジーS予想】鋭い末脚が求められる一戦 暮れの“2歳女王決定戦”に弾みをつけるのは?
阪神JFの前哨戦的な位置づけのレースだが、阪神競馬場で行われた2020~22年までの3年間を除き、過去10年間で、このレースをステップに阪神JFへと直行した馬は[3-1-1-34]なら、見逃せない。京都競馬場外回りの芝1400mコースは向正面からスタートするワンターンコース。逃げた馬は[1-3-0-6]で、上がり最速馬は[3-1-2-6]。新馬、未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬も[6-3-4-46]なら軽視はできない。 【写真】カワキタマナレアのこれまでの軌跡 ◎カワキタマナレアはシンガポールTC賞優勝馬。小柄な牝馬で、スタートダッシュにやや難を抱えるものの、母の父に入るディープインパクト譲りとも思える強烈な瞬発力を武器に札幌競馬場で2連勝。2着馬を3馬身半置き去りにしたデビュー戦も強かったが、開催最終週のレースで12.0秒、11.9秒という加速ラップを大外一気で制した前走は圧巻の内容だった。母は芝1400m新馬戦優勝馬。距離延長は、むしろプラスのイメージだ。 〇ラヴェンデルは中京競馬場芝1400m新馬戦優勝馬。五分のスタートから好位のインでじっと我慢させ、最後の直線で外に持ち出されると力強く伸びた。後半1000mが58.7秒でゴール前2ハロンのレースラップは11.7秒、11.7秒というタフな流れになり、逃げ、先行馬が2・3着だったことを考えると、内容的には合格点が与えられるものだった。この馬も小柄な牝馬で大きな上積みは疑問だが、レースセンスを感じさせる1戦だった。 ▲ウォーターエアリーは札幌競馬場芝1500m未勝利戦優勝馬。デビュー戦はダッシュつかずに後方に置かれたが、メンバー最速の末脚で追い込み2着。勝った馬は次走サフラン賞に勝って2戦2勝。小柄な牝馬でデビュー2戦目に大きく体重を減らしたのは気になるが、いずれのレースもメンバー最速の末脚で追い込んでいる。 △ヴーレヴーはりんどう賞の優勝馬で、カワキタマナレアが勝ったシンガポールターフクラブ賞の2着馬。1200m戦よりも1400mの方が競馬をしやすい印象を受けた。 △ゴージャスの前走はやや口向きの悪さを見せながらも最後まで集中力を切らさずに走り切った内容を評価したい。2戦目の上昇度が著しかった△ハイファイスピードと、距離延長に望みを託す△カルプスペルシュのレースぶりにも注目したい。