フィードバックしてくれない上司を気にせず成長するコツ3つ
2. 自分の職務・職責の目的を明確にする
あなたの職務における最重要課題は把握できていますか? 上司からあまりフィードバックがもらえない状況で成功するには、自分の職責をよく理解している必要があります。 まず、コンピテンシーマッピングを採り入れてみましょう。コンピテンシーマッピングとは、特定の職務で成功するために不可欠なスキルや知識、行動を特定・定義する体系的なアプローチです。 職務の詳細が明確でない場合は、人事担当者に相談し、職務で成功するために必要なスキルや知識を記述したコンピテンシーフレームワークまたは職務記述書をもらいましょう。同僚や直属でない上司に相談するのもいいでしょう。 コンピテンシーが明確になったところで、現時点での自身の能力を自己評価し、改善の余地がある部分を特定、成長するためのプランを策定しましょう。 このプランには、目的に特化したトレーニングやメンタリング、知識が不足している部分を補って自社の戦略により近づけるように考えられたチャレンジングな業務も含めるようにしてください。 自身の職務要件を積極的に定めて微調整していくことで、頻繁に管理職のフィードバックがもらえない状況でも成長していけるようになります。 質問を戦略的に利用する また、的を射た質問をすることで上司が求めているものもしっかり把握していきましょう。 何が期待されているのかが不透明な状況では、業績目標を達成するのは不可能に近いです。従業員がこのような状況に陥ることは「企業が想像している以上に多い」とギャラップ研究所の調査で明らかにされています。 しっかりしたフィードバックを上司からあまり得られないケースでも、より的確な質問をすることでうまくいくこともあります。 定期的にフィードバックがもらえない状況なら、的を絞った戦略的な問いかけをもって上司との対話に臨みましょう。 たとえば、最近のプロジェクトで上司が特に期待していたことや、チームの目標に寄り添うにはどうすべきかなどについてアドバイスを求めるなど。 このプロジェクトでもっとも期待していた成果は? チームの目標に、より貢献するためにできることは? こういった問いかけは、あなたのやる気やコミットメントを映し出すばかりでなく、よりオープンな対話につながり、これまで得られなかったフィードバックや求められていることが明確になる可能性もあります。 単なる情報収集ではなく、洞察を深めるような問いかけをすることにより、自身の職務・職責への理解が深まり、定期的なフィードバックがない状況でも成功への道が開けるでしょう。