“グルメ通”の地元記者だけが知る!本当は教えたくない名店【中国編】
火災乗り越え復活!牡蠣とダブルで楽しめるお好み焼き/広島
広島で地元記者がおすすめする店は、広島市南区のお好み焼きと鉄板焼きの店「広島赤焼えん」。今、再開発が進む広島駅南口の西側に残る人情横丁、通称「エキニシ」に佇む名店だ。 店の看板メニューは、広島県北部で伸び伸びと育った廣島赤鶏の旨味の強い肉とジューシーな皮を堪能する「赤焼」、そしてその「赤焼」のお好み焼きバージョン「赤おこ」。ピリ辛の赤い特製たれでいただく自慢のメニューだ。 広島の定番のお好み焼きはキャベツを千切りにするが、「赤おこ」はキャベツをざく切りにする。赤鶏の旨い脂に負けないようにする工夫なのだという。 茹で上がったソバに、たっぷりの油をかけて、こんがりとパリパリ麺に。 卵を割って、仕上げにコチジャンをベースに12種類の素材をブレンドした特製の赤だれ、さらにぷりっぷりの牡蠣を乗せると、えん特製「かきの赤おこ」(1815円)の完成だ。 地元民に愛されるこの店が大惨事に見舞われたのは、2021年11月のこと。飲食店や住宅が密集する「エキニシ」に大規模な火災が発生し、「えん」を含むおよそ30棟が焼け出された。 焼け跡の「えん」に残っていたのは、消火の水でさび付いた1枚の鉄板だけ。別の場所で再スタートする選択肢もあったが、店長の伊藤勝さんが選んだのは同じ場所で再建だった。 「みんなで力を合わせて一致団結していけるのが、この地区のいいところ」 地区の人やお客さん、多くの人の励ましの言葉に支えられ、火災から約半年後に、店の再建を果たした。 広島と言えば、お好み焼きと牡蠣。牡蠣好きの人には、15個の牡蠣をトッピングした「マシマシ牡蠣」(2647円)もオススメだ。 牡蠣の下に隠れているのは定番のお好み焼き。人情あふれる街「エキニシ」で、お好み焼きと牡蠣を一度に楽しむ醍醐味をぜひ味わっていただきたい。 (テレビ新広島) 《広島赤焼えん 駅西本店》 住所:広島市南区大須賀町13-19