【なるほどライドシェア】過疎地と観光地で全く違う!京都市は9割が外国人客、大半が学生ドライバー「就職に備えて」
岩見昌則さん(68)は教師を退職後、実家の農業を継ぎながら“すきま時間”でドライバーをしています。 (岩見昌則さん)「(Q最初にライドシェアの話を聞いた時は?)『ほんまにできるんかな?』って、ほんまに思いましたよ。誰が運転するんやって。10年後20年後を考えた時、こういうのがつながらないと厳しいかなと。あと一つは『お互いさま』。共助というか互助というか」 高野地域で2020年に始まったライドシェア。当初、ドライバーはボランティアで料金も無料でした。しかし… (岩見昌則さん)「空いてる1日『ほな運転できるか』と言われたらできない日もありますし、気持ちはあるんですけどなかなか厳しいという事実があります」 サービスを継続させていくため住民たちで話し合い、今年4月から有償化に踏み切りました。現在は11人のドライバーが登録していて、予約が入ると空いている人が申告して送迎する仕組みです。 (岩見昌則さん)「(1日に)一番多い日で十何件というのがありましたからそれは大変でしたけど、そんなにないです。きょうも4件ですね」
車内での会話も大切な“地域のつながり”
この日、89歳の女性から郵便局までの送迎依頼がありました。運行エリアは舞鶴市の西側のみ。料金は片道700円からで、山を越える場合は1400円です。 (岩見さん)「どうですか?サルとか大丈夫です?」 (利用者)「今のところ来てませんけどね。私のところのすぐ上の畑はよくサルが来て食べていましたわ、なすびでも」 (岩見さん)「なすびもか」 (利用者)「とって食べてましたわ」 ひとり暮らしの高齢者が多いこの地域では、車内の会話も地域のつながりとして重要だといいます。
(利用者)「身近な方が運転してくださるのでその点はいいなと思います。今まで当たり前のように利用させてもらっていたのが無くなったら困りますね。生活が変わってしまいます」 有償化に踏み切って3か月。月50件以上の利用がありますが、サービスを継続させていくためには課題もあります。
(岩見昌則さん)「やはりドライバーさんが11人しかおりませんので、時間が使える人がドライバーとして登録していただけたら、より助け合いが進むんじゃないかなと思います」 観光客や地域住民の“足”として広まりつつあるライドシェア。新たな移動手段となるのでしょうか? (2024年7月8日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)