【なるほどライドシェア】過疎地と観光地で全く違う!京都市は9割が外国人客、大半が学生ドライバー「就職に備えて」
この日は午後4時から午後8時まで4時間の稼働です。車はタクシー会社から借りたもの。まずは配車の依頼が多い四条河原町方面まで移動します。 (宍戸裕太さん)「やっぱり乗客は外国の方がほとんどなので、コミュニケーションを取るのが難しいなと思うときはあるんですけど…でもちょっとしゃべれるようになってきたので楽しいなと思います」 配車アプリで受付を開始すると、5分もたたないうちに配車の依頼がきました。1組目のお客さんは、イギリスから来た寺社巡り中の男性で、行き先は南禅寺です。 (宍戸さん)「日本の食べ物は食べましたか?」 (乗客)「もちろん!おいしい!ラーメン、うどん!」 約20分後、目的地に到着しました。 (乗客)「良いドライバーでした。とても楽しかったです」 その後も、ひっきりなしにお客さんを目的地に送り届けながら、苦手だという英語で必死にコミュニケーションを図ります。乗客の9割以上が外国人だといいますが、日本人には馴染みのないこんな“特典”も。 (宍戸裕太さん)「きょうもチップを100円いただいているんですけど、こういう感じで評価してもらえるのもうれしいところです。(チップの最高額は)1組で2200円くらいもらえました」 時給は1300円で、さらに設定された売り上げを超えるとインセンティブが入ります。MKタクシーの場合、設定額は17000円。売り上げは達成できたのでしょうか? (宍戸裕太さん)「(チップが200円なので)純粋な売り上げは1万8738円ですね」 この日は9組のお客さんを乗せ、目標をクリア。もらえるバイト代は8527円です。 (宍戸裕太さん)「ノルマというか目標を達成できたのがまずうれしかったですし、本当に安全第一というか事故もなく帰ってこられたのでよかったです」
高齢化が進む過疎地では「住民同士」が送迎しあう
一方で、住民が主体となってライドシェアのサービスを開始した地域もあります。京都府舞鶴市の西部に位置する高野地域。65歳以上が34.5%と高齢化が進んでいますが、列車の駅は遠く、路線バスも約30年前に撤退。住民の足を確保するため始まったのが、住民同士が送迎しあう形のライドシェア。もちろんドライバーも住民が担います。