NTTがAI新会社、26日に設立へ 業界横断データ活用でサプライチェーン最適化
NTTが、人工知能(AI)で業務・業界横断のデータを活用してサプライチェーン(供給網)全体の最適化を目指す新会社「NTT AI-CIX(エーアイシックス)」を8月26日に立ち上げる。さまざまなAIが業務・業界横断で互いに連携する「連鎖型AI」で、コンサルティングから製品・ソリューション開発、AIプラットフォームサービスまでを一貫して行う。 【関連写真】業務・業界データ利活用によるサプライチェーン全体最適化のイメージ 生活様式の多様化で個別の業界にとどまらない分野横断のサービスが求められるようになり、AIの活用も個社別の最適化から、複数企業間や業界横断の最適化へと変化している。NTTは、デジタルツインの予測・最適化AIとその連鎖技術(デジタルツインコンピューティング)に取り組んできた実績を生かし、連鎖型AIによって、個別業務から全体最適化の実現を目指す新会社を立ち上げることになった。 島田明社長は「サプライチェーン全体の最適化を実現することで、人手不足といった社会課題の解決に貢献したい」と話した。 新会社では、デジタルコンピューティング技術を活用したコンサルティングやAIモデル開発などのソリューション提供をはじめとする「AI・DX推進事業」、業務・業界横断の予測を最適化する連鎖型AIの「プラットフォームサービス事業」を軸に事業を展開する。 今後は、小売、都市開発、交通、電力、農業、ヘルスケアなどさまざまな産業分野で連鎖型AIを活用したビジネス創出に取り組む。
電波新聞社 報道本部