加藤勝信財務相

（ブルームバーグ）： 加藤勝信財務相は11日の閣議後会見で、衆院選の終盤に当たる10月下旬に、米ワシントンで開催される20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議など一連の国際会議に出席することを明らかにした。

Ｇ20は財務相が出席する主要な国際会議の一つで、今年の10月会合は国際通貨基金（ＩＭＦ）・世界銀行の年次総会に合わせて23、24日に開かれる。一方、石破茂首相が９日に衆院を解散したことで、総選挙は15日に公示され、27日に投開票が行われる。2017年10月にもＧ20と衆院選の日程が重なり、当時の麻生太郎財務相が出席を見送った例がある。

加藤財務相は、就任後初となる国際会議への出席について「各国財務相などと関係構築を行いながら、世界経済、金融の諸課題についてしっかりと議論していきたい」と述べた。

国際会議への出席と選挙戦の両立は難しい課題だ。会議での議論に直接参加することで、日本のプレゼンス向上や財務相自身の海外人脈を構築できる効果があるが、閣僚には選挙期間中の応援演説の要請などもあり得る。

また、加藤財務相の地元の岡山県では「10増10減」の小選挙区定数の改定を受け、初めて新たな区割りで選挙が行われる。加藤財務相の新３区は県内面積の約７割を占める広大な選挙区となる。

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