イラン180発超のミサイル攻撃 紛争が中東全体に拡大の恐れ
テヘラン、イラン、10月2日 (AP) ― イランは10月1日、少なくとも180基の各種ミサイルをイスラエルに向けて発射した。イスラエルとイランおよびその同盟勢力との間のほぼ1年にわたる紛争の中で、中東地域全体を巻き込む戦争に拡大する恐れがある。 空襲警報が鳴り響き、数百万イスラエル国民が防空壕に退避する中、幾筋ものオレンジ色の炎がイスラエルの夜空を染めた。 ミサイルはそのほとんどがイスラエルの防空システムに破壊されたが、中部や南部に着弾したミサイルもあり、わずかながらこの空襲でけが人がでた。 イスラエルはここ数週間で、イランの支援を受けるイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの指導者らを、レバノン領内で殺害。また、ガザ戦争勃発以来イスラエルにロケット攻撃を続けてきたヒズボラに対して、レバノン南部で限定的な地上侵攻を実施した。 レバノンとの国境地帯から避難を余儀なくされたイスラエル市民が、安全に帰還できるようになるまで、ヒズボラに対する攻撃を継続するとイスラエルは主張。 これに対してヒズボラは、ガザでヒズボラの同盟勢力、イスラム教武装組織ハマスとの停戦が成立するまで、ロケット攻撃を続行すると反発している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)