引退の広島MF青山敏弘 涙の後輩に「こんなところで泣くようじゃ駄目っすよね」と笑顔で激励 G大阪にも感謝の思い
◇サッカーJ1第38節 G大阪3-1広島(8日、パナソニック スタジアム 吹田) 今シーズン限りで現役引退を表明していたサンフレッチェ広島のMF青山敏弘選手(38)が、今季最終節を終えてインタビューに応じました。 【一覧】来季J1の20クラブ 神戸は3連覇への挑戦 岡山はJ1初参戦 清水、横浜FCが復帰 結果次第では優勝の可能性もあった広島でしたが、1-3で敗戦。青山選手は「やっぱり悔しいですね。優勝したかった、勝ちたかった」と悔しさをにじませます。一方で「最後にみんなと涙して終わるのは、それを見るのもありがたいというか。僕にとってはここまで連れてきてもらったので本当に幸せなことで、みんなに感謝しています」と、チームへの感謝を口にしました。 この日は出場機会がなく、90分間ベンチから試合を見届けた青山選手。それでも「みんなの戦う姿を本当に、最後まで目に焼き付けて。彼らがどんな思いでどんな戦いをするのか、見届けて最後を迎えたかった。それが同じ目線でできたということは本当に幸せです」とコメントしました。 21年間在籍した広島には「ここまで育てていただいた」としつつ、対戦相手であるガンバ大阪へ、「ガンバのサポーターの皆さんには、僕自身ブーイングに育てられました。今日も素晴らしい雰囲気で強いガンバを見させていただいて、勉強させていただきました。長い間ありがとうございました」と賛辞を送りました。 最後に、試合後涙を見せた後輩たちへのメッセージを求められると、「こんなところで泣くようじゃ駄目っすよね」と笑ってみせた青山選手。「勝ってうれし涙しないと一番成長しないだろうし、そのために今日の涙は必要だったかもしれない。選手もそうだし、クラブもそうだし、僕自身もそうだし。絶対に来年以降につなげる。若い選手が多いので、彼らがどれだけ成長できるか、どれだけ強いチームをつくってくれるかすごく楽しみです」と激励しました。