鳥取城北を支える大黒柱ハロルド・アズカ「決勝はリベンジマッチ。アズカの100%を見せる」【ウインターカップ/高校バスケ】
アズカの武器は何といってもその万能さ。ゴール下のパワフルさはもちろん、ハンドリングと3Pシュートを高水準でこなせるところは、他の留学生との大きな差だ。「日本に来るまではスモールフォワードとパワーフォワードをやっていて、好きな選手はジェイソン・テイタム(セルティックス)です。自分と同じくらいの身長でシュートもうまいしドライブもうまいし、ポストプレーもできるし。アズカはもっとハンドリングが欲しかった。世界でも日本人はめちゃくちゃハンドリングがうまいです。それにナイジェリアよりも高校生のレベルは日本の方が高いと思います」。アズカは自身のプレースタイルと来日の理由を話してくれた。 アズカが時にボール運び、時にポストアップ、そして時にはシューターとなったことで福岡第一は彼の対応に追われ、その隙に#6 伊東和真や#8 新谷勇晴、#14 新美鯉星といった選手たちが速攻に走り、3Pシュートを決めていった。河上コーチはインターハイ後、「アズカに頼り切らない」バスケを冬への課題の一つに挙げていたが、アズカの存在自体が、彼に頼らないバスケを構築する上でのカギだったように見えた。 決勝の相手である大濠とはインターハイの準々決勝で対戦し、大激戦の末に56-66で敗れている。冒頭のアズカの言葉どおり、今日の決勝戦は彼らにとってはリベンジマッチだ。「チャレンジしないんだったら面白くないです。それがいいです」。アズカは力を込めた。 決勝戦はこの後、12時ティップオフだ。
文/堀内涼(月刊バスケットボール)