ランボルギーニ初のプラグインハイブリッドSUV「ウルスSE」が日本に上陸!
ランボルギーニの新車販売台数の半数以上を占めるのが、ブランドの大黒柱であるスーパーSUVの「ウルス」。日本市場でもこれまでのガソリンエンジン仕様に替えて、新たにPHEV(プラグインハイブリット)の「ウルスSE」の導入を開始する。スーパーカーブランドの電動化戦略とは、どのようなものなのか。
BEVとPHEV、日本はまだまだ伸びしろありな国?
カーボンニュートラルの実現に向けて、世界中の自動車メーカーは電動化へと取り組んでいる。それはスーパーカーブランドであっても例外ではない。2020年以降、欧州(EU)では電気自動車の販売が急速に伸びてきた。2023年の新車登録台数において、BEV(バッテリー式電気自動車)の割合が14.6%、PHEV(プラグインハイブリット)の割合が7.7%と足すと2割を超えている。ちなみに日本はBEVが約2%、PHEVが約1%と足しても3%ほど。ポジティブにとらえれば日本にはまだまだ伸びしろがあるともいえる。
ところが最近、欧州市場においてEV販売の勢いが減速しているという報道がよくみられる。それはEU全体の約4割を占める最大市場のドイツで購入補助金制度が終了したことによるところが大きい。またフランスでも補助金制度の変更があり、今後どのような影響があるのか注目されている。
ランボルギーニは、脱炭素の実現に向けて電動化を進めていく「コル・タウリ(Cor Tauri)」という戦略を打ち出している。2024年末までにハイブリッドへと移行しラインアップのすべてを電動化。2025年初頭からCO2排出量50%削減を目指す。「ウルス」のPHEVの導入はまさにその戦略に則ったものだ。
「ウルス」は2017年に発表されたランボルギーニ初のSUV。スーパーカーブランドが手掛けるモデルらしく、エンジンは4リッターV8ツインターボ、最高出力650PS、最大トルク850Nm、最高速度は300km/hオーバーと、まさしくスーパーSUVだ。 その後、2022年にマイナーチェンジが実施され、エクステリアデザインを変更。「ウルスペルフォルマンテ」と「ウルスS」の2モデルが設定され、最高出力は666PSにまで引き上げられた。