井上尚弥、最長10ラウンドスパー実施 「試合はもう問題ない」 大橋会長「さらにディフェンスが良くなっている」
プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が、12月24日の4団体王座防衛戦(東京・有明アリーナ)に向けて28日、横浜市の大橋ジムで試合前としては最長の10ラウンドのスパーリングを実施した。 アマチュア時代に2度、全米王者となったWBC世界同級38位で、17日に来日したジェフ・ラミド(24)=米国=と、23日に来日したWBC世界フェザー級36位のクリスチャン・オリーボ(25)=メキシコ=を相手に各5ラウンドを消化。井上は「あのテンポで10ラウンドを進めることができれば、試合はもう問題ない」と内容に納得した。 見守った大橋ジムの大橋秀行会長(59)は「本人も意識している部分はあると思うが、さらにディフェンスが良くなっているね。そして、フットワーク、ステップワークも最後の10ラウンドまで良かった」とうなずいた。観戦チケットは既に1万枚以上が売れており、大橋会長は「本当に売れ行きが良いし、楽しみだね」と笑顔を見せた。 23日にはフェザー級のブライアン・アコスタ(26)=メキシコ=もスパーリングパートナーとして4度目の来日を果たしている。 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信される。プロ戦績は井上が28戦28勝(25KO)、グッドマンが19戦19勝(8KO)、ラミドが13戦12勝(4KO)1敗、オリーボが24戦22勝(8KO)1敗1分け、アコスタが21戦20勝(8KO)1無効試合。 以下は井上の一問一答 -―10ラウンドスパーリングの手応えは 「今日はだらけないで10ラウンドをしっかりとやりきった。あのテンポで10ラウンドを進めることができれば、試合はもう問題ない。あと10ラウンドを1、2回はやりたいと思っている」 -―ラミドがスパーリングパートナーとして来日した。また、初めてスパーリングしたオリーボの印象は 「ラミドが来て、対策面は全然違いますね。イメージがしやすいので。(オリーボとも)良い実戦練習ができると思う」