「30~40代でこの服はイタい」と避ける人が、逆に老け見えしやすい理由。“おばさん”を受け入れたらラクになる
自分の嫌なところを無理に「ポジティブ変換」しない
――1週間自分に悪口を言い続ける……。けっこうスパルタですね(笑)。 marie「ここで大事なのは、自分のコンプレックスを吐き出すときに、変にポジティブに変換しないことです。私たちは、マイナスなものに対して良い面を見つけようとしがちですよね。でも、体型コンプレックスでこの変換をしてしまうと、逆にこじれてしまいます。 コンプレックスを出しきるタイミングでは、気持ちに嘘をつかず、まずは嫌なものとして吐き出すことが大切です。たとえば、二の腕が太くて嫌だと思っているのに、『太くて肉感があるのが女性らしい』などと変換しないようにしてください。まずは自分の気持ちに素直になることが大事です。 無理にポジティブに考えようとすると、かえってコンプレックスが長引いてしまいます。本当の気持ちに嘘をつかず、感情に蓋をしないようにしてください。嫌なものは嫌だ、とちゃんと認めて1回落ち込むことが大事です。その後に受け入れると、嫌いだった部分にだんだん慣れてきます。たとえば、太っているけどなんかかわいいなとか、ちんちくりんだけど愛おしいなって、自然にそう思えるようになります。その気持ちを大事にしてください」
コンプレックスを「ただの事実」として受け入れる
――受け入れてしまえば、コンプレックスではなくてただの事実になりますもんね。 marie「コンプレックスって、認めていないのは自分だけなんですよね。たとえば、顔が大きいのはもう現実ですよね。この顔の大きさで毎日生きているわけですから。だから、自分以外の家族や友達は、私がこの顔の大きさであることを普通に認識しています。それに対して、いちいち『コンプレックスだ』とは言わないですよね。周りの人にとっては、それはただの事実なんです。自分だけがそれにこだわっている。 だから、自分の中でもこじらせないで、ただの事実として受け入れるべきなんです。その上で、隠したければ隠せばいいと思います。コンプレックスと感じている場所を出すか隠すかは、自分の自由です。 私は二の腕がずっとコンプレックスでした。年齢を重ねるうちに、たるみやぷよぷよ感が気になり、自分の二の腕に幻滅して落ち込んでいたんです。落ち込んでいるときって、隠す服を着ても『コンプレックスだから隠さないといけない』と思って、隠していることが余計に落ち込ませるんですよね。でも、出したら出したで、今度は周りの目が気になって、そわそわしちゃいます」