子どもが今春小学校に入学します。現在、細かいものの準備に追われているのですが、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
春といえば入学の季節です。お子さんの入学準備に追われている親御さんも多いのではないでしょうか。そこで気になることといえば、何を用意すればよいのかということと、それら入学準備のためにかかる費用です。 そこで本記事では、用意しなければならないものや費用の内訳と、それらを用意できない場合の対処法について詳しく解説します。
入学準備にかかる費用の内訳は?
小学校の入学準備には、さまざまなものが必要となります。まず挙げられるのは、学用品です。ランドセルや筆箱、鉛筆、消しゴムなどの基本的な学用品を用意しなければなりません。このなかでも特に値段が高いものといえば、ランドセルです。 ランドセル工業会の「ランドセル購入に関する調査 2023年」によると、ランドセルの購入金額平均は5万8524円ですが、ブランドものになると10万円以上するものもあります。ランドセルは6年間使うものですが、あまりランドセルにお金をかけられないという場合には、アウトレット品を選ぶのもよいでしょう。 教科書は、基本的に無料です。しかし、学校によってはそれ以外に学習参考書や図書などをそれぞれ用意しなければならないこともあります。 また、特定の通学バッグや上履き、体操服などを指定している学校もあります。文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、小学校の学校教育費の内訳で図書・学用品・実習材料費等の平均は公立が2万4286円、私立が4万9932円です。 これらを合計すると、7~10万円程度が必要になるといえます。とはいうものの、この金額はあくまでも概算にすぎません。実際の金額は各家庭の状況や学校の規定によって大きく変わります。具体的な費用を知りたい場合には、入学予定の学校に問い合わせたり、学校から提供される入学準備のガイドを参照したりするとよいでしょう。
お金を用意できない場合にはどうすればいいの?
家庭の状況によっては、これらのお金を用意できないということもあるでしょう。そのような場合には、住んでいる市町村から援助を受けられます。 これは、学校教育法第19条において、「経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は、必要な援助を与えなければならない」と規定されているためです。令和5年度に文部科学省が行った調査では、1514もの市町村が小学校における入学前支給を実施しています。 ただし、支給を受けるための条件や支給額などは各市町村によって異なるため、注意が必要です。例えば、東京都練馬区の場合、所得金額が認定基準以下であれば約5万円の支給を受けられます。 そのほか、新宿区では所得制限なしに、新小学1年生の子ども1人に対し5万円の入学祝金が支給されるという独自の制度があります。自身の住んでいる自治体にこのような制度はないか、所得の基準や支給額についてなど直接確認してみるとよいでしょう。