Queenに人生を変えられた中学生時代。フレディの「人々に勇気を与える」魅力
「私も舞台の上で歌えるかもしれない」
私がQueenを愛する理由のひとつは、フレディの歌唱にあります。独自の歌い方でハードロック、EDM、フォーク、ブルース、クラシック、メタル、民謡とあらゆる楽曲をこなし、ジャンルを越えて、性別をも越えて、世界は広く大きいことを伝えてくれる。だからこそ、人々は彼の歌声にワクワクさせられるのだろうと思います。 そんなフレディの個性が多様な曲調で表された「Bohemian Rhapsody」は、ハーモニーやコーラスの感動とその威力を気づかせてくれた一曲。私の所属しているBitter & Sweetはメンバーふたりのハモりや掛け合いが持ち味のユニットなのですが、Queenが教えてくれたハーモニーの魅力を、今度は私たちがみなさんへ届けたいという思いで歌っています。 考えてみれば、私は幼いころとてもシャイな子供でした。しかしフレディの歌声はもちろん、コロコロ変わるその表情、ルックスに魅了されるうちに、不思議と「私も舞台の上で歌えるかもしれない」と思えるようになったのです。彼は彼自身のまま、あの個性的で芸術的な姿でキラキラと輝いていたからこそ、私をはじめとする多くのアーティストに勇気を与える存在となっているのかもしれません。
長谷川萌美