首都圏の中学受験率は過去最高見通し 入試形式多様化で選択肢拡大、豊島岡は算数と英検
首都圏の中学受験では、各校の受験日が1月初旬~2月初めの期間に集中するため、同じ日の午前と午後に各1校ずつ併願受験することも珍しくない。このところは生徒の獲得に向け、午後日程に比較的負担の少ない1教科型入試を実施している学校も多くなってきたという。受験生にとっては、より選択肢が広がることになる。
また、高校や大学の教員による出張講義などを中学生段階で受講できるといったメリットがある「高大連携」も進み、判断の材料となっている。
今後の展望について藤田氏は、「全体として少子化の傾向ではあるものの、東京都に限ると、小学6年生の人口はここ5年程度はむしろ増えるとのデータがある。東京の児童数が増加すると受験者数も伴って増える傾向にある」と説明。「多数の中学校が出展する合同説明会などの場には、以前よりも早い小学2年の児童や保護者の参加も目立つ。全体的に関心は高まっており、首都圏の中学受験の熱は当面冷めることはないだろう」との見方を示す。