中国人の海外旅行者の回復遅れ、2019年水準まで、さらに5年との見方も、一方でビザ免除政策の国は活況
さらに高まる国内旅行需要、海外はビザ不要国へ
一方、国内旅行市場は活況を呈している。今年のメーデーの5連休では、2019年を20%以上、上回る過去最多の2億9500万人が国内旅行に出かけた。 大手航空データ分析シリウムによると、5月の国内航空座席数は2019年の同月より16%増加した一方、国際線は30%減少した。 オリバー・ワイマンは、国境が再開されて以来、初めて2023年に海外旅行をした人の40%が、主に欧州でビザ取得に時間がかかることから、今年は海外旅行をしないと答えているという。 海外旅行では、ビザ免除政策を採用しているシンガポール、マレーシア、タイ、アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビアなどで中国人観光客が大幅に増加している。これらの国では航空便の座席数も増加している。日本は、ビザ取得が必要だが、円安に後押しされ、今年、中国人旅行者が急増している。 観光情報会社Check-In Asiaは「中国の海外旅行市場は再形成され始めている」と見ている。 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部