ポリエステル生地が放射線で発光することを発見、治療に応用も 早大など
研究グループの早稲田大学理工学術院の山本誠一上級研究員・研究院教授(放射線計測学)は「シンチレーターは硬くて変形しないのが常識だった。廉価で柔らかい生地が発光することを発見できたのは、大変な幸運。さらに発光の多い材料の開発が必要だ。陽子線以外にもエックス線や電子線の照射位置のリアルタイム計測にも応用できる可能性があり、実験を進めたい」としている。
研究グループは早稲田大学、兵庫県立粒子線医療センター付属神戸陽子線センター、東北大学、大阪大学で構成。成果は英科学誌「サイエンティフィックリポーツ」に6月12日掲載され、早稲田大学などが7月3日に発表した。研究は科学技術振興機構(JST)戦略的創造推進事業、日本学術振興会科学研究費補助金の支援を受けた。