「ジャングリア」に沸く沖縄県名護市は移住先としても人気! 子どもの保育料や医療費の無償化など理由を調査。移住者に暮らし心地などのインタビューも
曜日ごとにさまざまなスクールが開催されている。
ココノバの運営収益は、1階のカフェ「sōen」と2階のバーの売り上げ、そしてレンタルスペースとコワーキングからの収益が中心です。昨年からはフィールドワーク事業も開始し、子どもの職業体験や、議員さんの研修などに利用されているほか、修学旅行の際に訪問してくれる学校もあるそうです。
人気のランチプレートは、ココノバに持ち込んで食べることもできる。
ココノバの縁でスパイスカレー店をオープン
ココノバでは、共通の趣味を持つ友人を見つけられるだけでなく、住まいや仕事探しへと縁がつながることも。
「短期移住者なのか、長期移住者なのかによって必要なサポートも異なります。スタッフも、スクールの参加者も、皆さんとても親身に相談にのってくれるはずです。不動産屋さんも紹介していますし、ここのスクールをきっかけに自分のお店を開業された人もいるんですよ」(森下さん) ココノバでスパイスカレーのスクールを開いていた塩月孝太郎さんがその人です。長野県で整体師をしていた塩月さんですが、コロナ禍をきっかけに開店休業状態に。沖縄のホテルが従業員を募集していたことをきっかけに、名護に移り住みました。
もともとスパイスカレーが大好きで、食べ歩いていたという塩月さん。それが高じて薬膳スパイスアドバイザーの資格を取り、ココノバでスパイスカレーのスクールを開いたところ、これが好評に。名護市役所のすぐそばに、名護で初めてのスパイスカレー店をオープンしました。
もっとも、お店を出すまでは相当に苦労したという塩月さん。何カ月も店舗に最適な場所を探し続けました。しかしその甲斐あって、オープン後はココノバの仲間がちょくちょくと顔を出してくれるそうです。 「ココノバだけでなく、移住後はとにかくいろいろな場所に顔を出すことにしました。地元の人とのつながりをつくり、その場所を理解することが移住後も快適に暮らしていく秘訣ではないでしょうか」(塩月さん) 多くの人は一生にそう何度も訪れることはないかもしれない、沖縄県名護市。しかし、ここは東京や大阪といった大都市圏では簡単に手に入れることができない自然や海、人の縁が得られる場所なのかもしれません。移住してみたい、と思った方はぜひ一度観光以外の時間も取って街を巡ってみてください。 ●取材協力 シーサイドカフェ・ブルートリップ ナゴラブ ココノバ名護 ナカラマサラ
SUUMOジャーナル編集部
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