【伝説のV12物語】 ランボルギーニ・カウンタックLP400からアニバーサリーまで その歴史を振り返る
No.1 カウンタック組立ライン
当初のランボルギーニ工場は、屋根付き敷地面積1万2000平米であったという。この工場は1963年に建設を開始し、1966年に完成、ギアボックスとディファレンシャルの内製化を開始した。 工場内には、生産エリア、オフィス、テストルーム、サービスワークショップがあり、生産エリアは、エンジンと機械部品の生産と、車両組立の2つの生産ラインでの構成であった。 1968年10月18日、ランボルギーニは、屋根付き敷地面積3500平米を追加する3棟の新しい工業用建物の建設がまもなく完了することを発表した。 現在の工場面積は34万6000平米と大きく変わったが、カウンタックが組み立てられていたエリアは「No.1 カウンタック組立ライン」として知られており、今はランボルギーニの新しい12気筒プラグインハイブリッドカーであるレヴエルトを生産している。 カウンタック時代の組立ラインはシンプルかつ小規模で、すべての作業が手作業であり、ボディワークパネルを叩き、木製のテンプレートでチェックしてから溶接し、車体の金型で調整を行っていた。 手作業で生産、組み立てた各部品は他の部品と同じように見えるが、実際にはそれぞれ微妙に異なっているため、この最終処理は不可欠で、完成したボディは、未加工のアルミニウムのままフレームと組み合わされており、このユニットは、レールの上を走る工業用トロリーに乗せ、さまざまな機械部品を取り付ける多様な組立ステーションの間を移動した。 カウンタックはまた、ランボルギーニの車内装飾部門が関与した最初のモデルでもあった。 当初は外部サプライヤーとの提携による内装のフィッティングと組み立てのみを行っていたが、レザー張りやステッチなども含め、車内装飾部門は最終的には完全に独立した部門となり、現在もランボルギーニがアドペルソナム・プログラムを通じて顧客に提供しているパーソナライゼーションに欠かせない存在となっている。 現在、使用している機械や材料と同様に生産ラインも変化を遂げ、より組織化され、効率的で人間工学に基づいたものとなっており、1970年代にはアルミニウムを使用していたが、今ではカーボンファイバーを使用し、サンタアガタ・ボロネーゼの工場で生産されている。 しかしオペレーターが新しい車を生産する際の情熱と心遣いは当時から現在まで受け継がれると彼らは強調した。