人が“惰性”や“諦め”を感じながら、それでも「なんとなく」結婚しようとする理由
惰性や諦めで結婚する人は意外にも多い
〈結婚した理由をハッキリと言えないケースも〉 こんにちは。人生や恋愛を上手くいかせたい女性のために本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。 【漫画】「ここの家賃を払ってるの俺だろ?」妻にキレる夫の、呆れた言い訳 「結婚して幸せそうな夫婦がほとんどいない」 その理由を聞かれたときに、「だってお互いが好き同士で結婚した人ばかりじゃないから」と答えると、驚く人がいます。驚く人は例外なく、「結婚は大好きな2人が一緒にいたいからするもの」という思い込みがあるようです。しかし残念ながら、大好きな者同士が結婚するケースは世の中の人が思っている以上に少なく、多くの場合は惰性や諦めが含まれます。 この惰性や諦めに至るのには、次のような背景があります。 ・付き合って長いし、そろそろ結婚した方が良さそうだから ・親(もしくは彼女)が結婚しろとうるさいから ・世間的に結婚しておかないといけない年齢だと思うから ・ここで別れたら恨まれそうだから ・家庭を持たないと仕事を頑張れそうにないから ・結婚したいわけじゃないけど、別れるのはさみしいから ・次の相手を見つけるのが面倒だから ・なんとなく これらの傾向は男性に多く、「どうしても結婚したい」という理由で結婚に踏み切った人って、実は少ないんですよね。 実際、僕の周りの既婚者に結婚した理由を聞いてみると、「奥さんのことが大好きだったから」「この人と一緒にいたいと思った」と答えた男性は、2人ほどしかいませんでした。かなりの人数に聞いたのにもかかわらずです。
なぜ人は「なんとなく」結婚するのか
〈深く考えない男性は多い〉 前述した惰性や諦めに至った背景の中に、「なんとなく」という理由が含まれているので、「そんな適当な理由で結婚する人なんているの!?」と驚いた人もいらっしゃるかもしれませんが、実際にいます。 「なんで今の奥さんと結婚したの?」と色んな男性に聞いた際に、「うーん……なんとなくかな?」と答えた男性が5人はいました。 この「なんとなく」を掘り下げたら必ず理由はあるはずなのですが、普段から物事を深く考えてない人に限って、行動の動機が曖昧です。 女性が思っている以上に多くの男性は、難しいことを考えていません。思慮深い女性からすると「何も考えてない」と映る場合も多いでしょう。ほとんどの男性の思考回路なんて、小学生のときに理科の授業で習った直列つなぎぐらい単純で、それを女性が映画に出てくる時限爆弾の回路並みにややこしくしているだけです。 僕自身、カウンセリングをしていてクライアントさんから「彼は一体何を考えてるんでしょうか?」と聞かれることがよくありますが、「真相は本人のみぞ知るなので、断定はできませんが」と前置きした上でこう答えます。 「おそらく、何も考えてませんよ」と。 物事を深く考えていない人間と、それを深読みする人間。恋愛ですれ違いが起こるのは、この前提があることがあまりにもよくあります。普段から深く物事を考えていない上に、人生を大きく左右する結婚というイベントですら、惰性や諦めで決めている男性が多いわけですから、この事実を知らない女性からしたら衝撃を受けるかもしれませんね。 こういった男性は、本気度が足らず覚悟も決まらないまま、人や世間に流された状態で意思決定をしていることがよくあります。しかも、「俺は結婚したいわけじゃなかったのにしてやった」という被害者意識を持っていることが多いので、家族間で何か問題が起こっても、当事者意識が欠如しまくっているんですよね。 ちなみに、流されていないからと言って、深く物事を考えている男性は少数です。この場合、ほとんどの男性が前述した「なんとなく」で意思決定をしているのです。深く物事を考えない男性と結婚したり付き合ったりした場合、何か問題が起こっても真剣に悩むのは女性だけで、男性は向き合ってくれないという現象が起きるのはそのためなんですね。 人生を左右する結婚ですら、なんとなくでする男性がいるわけですから、交際にいたっては、その比率が上がるのは言うまでもありません。つまり、別にその女性のことをそれほど好きなわけじゃないのに、付き合う男性が世の中にはいるということです。