韓国、戒厳令を受けてビットコイン、XRPが一時30%下落
政府が12月3日遅くに非常戒厳令を発令したため、韓国の取引所では主要な暗号資産(仮想通貨)が韓国ウォンに対して30%も急落した。 韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、野党が政府を弱体化させ、北朝鮮に同調し、国の立法プロセスを麻痺させていると非難し、戒厳令を宣言した。 これを受けてネガティブなセンチメントは、即座に暗号資産市場に波及した。韓国の取引所で最も取引高の多い2つの暗号資産、ビットコイン(BTC)とエックス・アール・ピー(XRP)は、Upbitで30%も急落。ビットコインは、現在の為替レートで換算した米ドルベースで9万6000ドルから6万3000ドルに下落した。だがその後、すぐに回復した。 暗号資産業界では、韓国のトレーダーは暗号資産をユーフォリア(陶酔)的に上昇させ、買い圧力を助長することで知られている。 韓国の取引所Upbitの取引高は、グローバルな取引所であるバイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)の取引高を上回ることもあり、同国では暗号資産をめぐるかなりの資金の動きや活動があることを示唆している。 Upbitともう1つの主要取引所であるBithumbは、戒厳令宣言後にユーザー活動が急増する中、サイトフィードとパフォーマンスの遅延に関して通知を発表した。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:Unsplash|原文:Bitcoin, XRP Briefly Wick Down 30% on South Korean Exchanges as Martial Law Declared
CoinDesk Japan 編集部