テストで見えた勢力図、YARTは今年も驚速か? | 鈴鹿8耐2024 プレビュー
45回目の大会となる「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(通称、鈴鹿8耐)は2024年7月21日(日)に決勝レースが開催されます。年間でFIM世界耐久選手権を放送する「J SPORTS」はもちろん鈴鹿8耐も生中継。見どころが満載の鈴鹿8耐をいくつかの話題に絞ってプレビューしていきましょう。第5弾は「合同テストで見えてきた2024年の勢力図」です。
6月に2回、合計4日間のテスト走行が鈴鹿サーキットで開催されました。今年はオリンピック開催の関係で決勝開催日が7月21日と早いことと、近年設けられているテスト制限のため、鈴鹿8耐参戦チームは6月中に色んなメニューをこなして準備しておかなくてはなりませんでした。
6月19日、20日の2日間で行われた合同テストにはFIM世界耐久選手権のレギュラーチームも一部参加。さらにスポット参戦組でもホンダワークス「Team HRC with 日本郵便」からはMotoGPライダーのヨハン・ザルコが参加するなど何かと話題の多いテスト走行になりました。
今年はスケジュールがタイトなだけでなく、スーパーバイク世界選手権と英国スーパーバイク選手権の日程がバッティングしたため、各チームはライダー探しに相当苦労していたようです。ロードレース世界選手権(グランプリ)のライダーたちはスケジュールが空いており、さらに6月のグランプリスケジュールには比較的余裕ができたため、Moto2などから多くのライダーが参戦するのではないかと予想されていましたが、なかなか交渉がまとまらないケースも多かったようです。
そんな中、表彰台を争うと考えられるトップチームでは「YAMALUBE YART YAMAHA」だけが唯一昨年と同じラインナップでの参戦に。あとは「Honda Dream RT桜井ホンダ」が伊藤和輝と日浦大治朗の2人体制になったくらいで、他のチームはホンダワークス「Team HRC with 日本郵便」を含めてライダーラインナップが昨年とは違うメンバーになっています。