年末年始は「職歴書のアップデート」をしてみよう!”自分総決算”&“3つの分野での読書”が休み期間にオススメの理由を解説。
加えて是非行っていただきたいのが、読書である。 まとまった時間が取れ、集中もでき、考える時間も普段以上に取れる期間だからこそ、是非読書をお勧めする。 もっとも普段から読書する、という人にとっては「何を当たり前な」と思われるかもしれないが、年末年始ならではの切り口のテーマでもって選書いただきたいと思うのだ。 できるビジネスパーソンであれば自分の専門分野における本は常日頃から乱読している、というヒトが大半であろうから、ここでは3つの分野での読書をお勧めする。
1. 自分の人生観や指針となりうる本で繰り返し読むべき本 2. 世の中全般の流れを掴めるような本 3. 「職業人以外の自分」を成長させる本 の3分野だ。 要は、自分自身の根本を今一度見つめなおし自分自身を律する(上記1)、そして普段深く洞察することのできない自分自身及び社会を取り巻く変化などをキチンと理解・把握しその上で一ビジネスパーソンとしての自分自身の価値観や視点をアップデートする(上記2)、そして「ヒトとしての自分の総合力を鍛える」(上記3)、という事だ。
繰り返しだが、年末年始という特別な期間にこれを「毎年」行うということに、自分自身の立ち位置の確認と価値観や視点のアップデートを行うという意味において、重要性があるのだ。 ■「平家物語」は人生の教科書 さて、上記3分野のうち1番目に関して何を選ぶかは、それぞれの人生観や価値観などに強く依拠するため、一番ヒトそれぞれで判断が分かれる分野であろう。 私自身の例でいうと「平家物語」である。 そう、「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」の平家物語である。
これについて語りだすととてもここでは紙面が足りないので、詳細は割愛するが、日本や日本人的な美や価値観といったものが凝縮しているだけではなく、保元の乱、平治の乱を経て壇ノ浦の戦いに至るまで、30年前後の間という非常に短い期間における物語の数々は、まさに人生の教科書だ。 「おごれる人も久しからず」という自分自身を律する大切さだけではなく、組織マネジメント、家族マネジメント、コミュニケーションの大切さというビジネスパーソンにとっても重要な示唆はたくさんある。