堀越2年生10番・三鴨奏太が4ゴール2アシスト大爆発!! 全6点関与で一気に“高岡超え”得点ランク首位、2年連続ベスト8に導く
[1.2 選手権3回戦 松山北高 1-6 堀越高 駒沢] 第103回全国高校サッカー選手権は31日、3回戦を各地で行い、駒沢陸上競技場の第1試合は堀越高(東京A)が松山北高(愛媛)を6-1で破った。背番号10のFW三鴨奏太(2年=FCオーパスワンU-15)が全得点に絡む4ゴール2アシストの大爆発。今大会2試合通算5得点で一気にFW高岡伶颯(日章学園)の4得点を抜き、得点ランク首位に浮上した。 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 初戦の2回戦で津工を2-0で破った堀越と、1回戦で東海大山形、2回戦で龍谷富山をいずれも1-0で破った松山北の3回戦。いずれも2回戦と同じスターティングイレブンを起用し、堀越は4-2-3-1、松山北は3-4-2-1の布陣で臨んだ。 立ち上がりから堀越が圧倒した。まずは前半4分、右サイドの高い位置でMF杉村充樹(2年=Forza'02)が奪い切り、素早くクロスを送ると、ファーサイドで三鴨が反応。これは松山北GK市中磨生(2年=帝人SS)にギリギリで阻まれたが、最初のビッグチャンスを作った。 そして前半7分に試合を動かした。堀越は三鴨が中盤でボールキープし、一度を後ろを向きながらタメを作ると、相手の足が止まったところにドリブルで前進。MF渡辺隼大(3年=三菱養和SC調布Jrユース)とのパス交換からペナルティエリア右に抜け出すと、最後はループシュートでゴールを陥れた。 三鴨はその後も止まらない。前半16分、杉村からの横パスをバイタルエリアで受け取ると、片方に寄ったGKのポジションを見逃さず、ゴール前約25mの位置から鋭い左足ミドルシュート。これが地を這うような軌道でゴール左隅に突き刺さり、今大会3点目で追加点を奪った。 さらに堀越は前半25分、DF竹内利樹人(3年=三菱養和SC巣鴨Jrユース)からの浮き球パスに三鴨がエリア内で反応すると、完璧な胸トラップで起点を作り、すかさずバックパス。そこに走り込んだFW高橋李来(2年=杉並FC)が右足で決め切り、3-0とした。 厳しくなった松山北は前半28分、DF米田倫太朗(2年=愛媛U-15)のスルーパスにFW大西然(2年=松山市立小野中)が右へと抜け出し、鋭いシュートで最初の決定機を作るが、これは枠を外れる。 それでも前半29分、松山北はGK市中が高橋との1対1でスーパーセーブを見せ、追加点を阻むと同30分、MF森隼人(3年=愛媛U-15)のトリッキーなキープから右を崩し、MF河上和嗣(2年=松山市立久米中)のクロスでチャンスメイク。MF川口絢三(2年=愛媛U-15)のシュートは空振りに終わったが、大西が詰めて1点を返した。 ところがそこから堀越がもう一段ギアを上げた。前半34分、三鴨の右CKにDF森奏(3年=横河武蔵野FC U-15)が高い打点のヘディングシュートで突き刺し、4-1とすると、同39分には竹内の鋭いボール奪取から速攻を仕掛け、高橋とのパス交換から竹内がクロスを送り、これを三鴨が頭で叩き込み、5-1とした。三鴨は前半だけで3ゴール2アシストの大暴れとなった。 堀越は後半開始時、高橋とMF小泉翔汰(3年=東京杉並ソシオFC U-15)に代わってFW千葉慎之助(2年=FC VIDA)とMF田中豪(2年=SCUDETTO)が入る。すると同3分、千葉がさっそく決定的な惜しいシュートを放つと、同4分には千葉のクロスに田中が飛び込み、右足シュート。これはGK市中の顔面ブロックに阻まれたが、交代選手が持ち味を発揮した。 すると後半6分、堀越が追加点を奪った。左サイドで相手を剥がした田中のクロスがペナルティエリア内に送られると、これを三鴨が悠々とトラップ。相手が詰めてくる前に左足で押し込み、6-1とした。三鴨はこれで4ゴール2アシスト。駒沢の観衆を前に伝説的な大活躍となった。 その後は堀越がさらに交代選手を入れ、やや均衡した試合にはなったものの、三鴨は後半23分にも振り向きざまの左足ボレーで右ポストを叩く。同29分に交代するまで圧倒的なパフォーマンスを示し続けた。そのまま試合はタイムアップ。堀越が堂々のゴールラッシュで2年連続のベスト8入りを決めた。 4日の準々決勝では帝京大可児対前橋育英の勝者と対戦する。