田中将大の楽天退団は「球団経営の合理性と選手の誇りの摩擦」と元ロッテの小林至氏が指摘「復活劇見たい」と期待も
元ロッテ投手でソフトバンクの取締役も務めた桜美林大教授・小林至氏(56)が8日、自身のYouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」を更新。楽天から自由契約になった田中将大投手(36)について解説した。 まずは冒頭で田中が楽天退団を決断したことについて「球団経営の合理性と選手としての誇りの間に生じた摩擦の結果ということで、しょうがないなという感じですね」と言及。自身も球団経営に携わった経験も踏まえた球団の立場と、選手目線の心境をそれぞれ解説した。 楽天は来季の契約交渉で、田中に対して減額制限を超える大幅な減俸を提示したとみられる。この判断に「年齢とか成績の低下を考慮した場合、来年に対する期待値ですよね。各球団判断はさまざま。楽天は来年の田中に対する期待度として、減額制限を大きく超える年俸を提示した」とうなずいた。一方で提示を受けて退団を決めた田中についても「選手というのはプライド高い人種ですから。それが選手生活の支えでもある。マーケットに出て『自分の価値はいくらなんだ?』と一番スッキリしていいんじゃないですか」と考えを尊重した。 田中は自身のyoutubeで「金額ではなく気持ちの部分」と発言した点については「ホントにそうだと思いますよ」という。「プロスポーツ選手にとってもお金というのはステータスでありシンボル。やはり楽天がオファーした金額が『俺の価値はそこまで低いのか』と。その1点だと思います」と説明した。 気になるのは、他の11球団が手を挙げるか。今季は1試合の出場にとどまった右腕だが、日米通算200勝まであと3勝としている。動画の最後には「マー君の復活劇を見たい。200勝、やっぱり達成してほしい」と締めた。
中日スポーツ