「格差の頂点は東京都港区・中央区」の一方で、幸福度トップは北海道東神楽町 住み続けたい街は3連覇で神奈川葉山町【街の幸福度&住み続けたい街ランキング2024】
2位の兵庫県芦屋市は、「地域のブランドイメージが良い」「落ち着いた街」といった高級住宅街としての魅力に加え、「治安、環境が良く、子どもたちも伸び伸び過ごしている」のように、子育て世代にも高く評価されているようです。 3位の沖縄県中頭郡北谷町は、「温暖な気候」「美しい海」といった沖縄の魅力に加え、「街に活気がある、多様性がある」といった街並みが高く評価されています。 上位にランクインした街は、自然環境の魅力に加え、利便性や治安、教育環境といった生活の質を高める要素がバランス良く揃っている点が共通しているようです。 ■幸福度と利便性の両立が未来の街づくりの鍵か 今回のランキングは、自然豊かな環境や穏やかな暮らしが幸福度や住み続けたい気持ちを高める一方、大都市圏でもランクインしている自治体があります。 幸福度ランキングについて、東京都の港区、中央区がそれぞれ13位、19位にランクイン。この要因について、麗澤大学教授で大東建託賃貸未来研究所フェローの宗健氏は、格差の二重構造を指摘しています。 (大東建託賃貸未来研究所フェロー・宗健氏) 「東京の都心にこれだけ多くの幸福度の高い人たちが集まっているのは大きな特徴。全国と首都圏の格差、首都圏の中での格差があり、その頂点が港区、中央区。ある特定の経済的属性(所得が高い)を満たす人しか住めない、なので幸福度も高くなっている」 ■街の幸福度を上げるためには…? では、幸福度を上げるためにどういったことに取り組めばいいのか、そのポイントについて、大東建託賃貸未来研究所フェローの宗健氏は次のように説明しています。 (大東建託賃貸未来研究所フェロー・宗健氏) 「ランキングは個々人の置かれている状況の影響が大きい。結婚していて子供がいて、家族仲良く持ち家に一定の経済的余裕を持って暮らしているというのが典型的な形。街全体の幸福度を高めるためには、そういった人にいかに来てもらえるか、いかに集められるかが要因として大きい」