誇り高き「銀行員」じゃなくなる前に…苦節20年、年収1,000万円の49歳「出向」目前課長、“いましか買えないもの”を手に入れた末路【元メガバンカーの助言】
初対面の担当から「よい物件」が来るわけがない
年収減少の将来が見えている一方で、支出の増加も増えるという状況においての事例を示した。本件では不動産投資により将来下がる収入を補おうと奮闘するが、収入減少の焦りとなんとなく知っているから大丈夫であろうとの慢心が、結果として心のスキやさらなるマイナスを作ってしまう事態に陥った。 不動産投資においては、相応の知識や経験が不可欠であると考える。正しく進めるにあたっては以下の取り組みが必要であったと思う。 ・自ら不動産の賃料相場や売買相場を調べること ・ローンについても自らいくつかの金融機関に打診すること ・不動産収支について自ら調査のうえ算出しておくこと ・詳しい知人や同僚などに事前に意見を求めること ・そもそも初対面の担当から「よい物件」が来るわけがないとの認識を持つこと ・自ら能動的に活動しさまざまな物件を見て不動産に対するメリット、デメリットを腹落ちさせておくこと ・購入を進めるにあたり不自然な点がいくつもあったはずであり、その場で立ち止まり焦らずに都度確認をすること ・不動産投資においては日ごろから知識と経験を積み、その先に成功があるとの認識を持つべきであること ・客観的な基準を定めて冷静に取り組みすること 小俣 年穂 ティー・コンサル株式会社 代表取締役 <保有資格> 不動産鑑定士 一級ファイナンシャル・プランニング技能士 宅地建物取引士
小俣 年穂