フリーアナウンサー中村江里子さん夫婦インタビュー。「25年フランスに住んでいても日本は大切な故郷」
個を尊重するフランスと、和を大切にする日本。国際結婚だからよかったこと、大変なこと。 文化や言語の違いを乗り越えて結婚した日仏カップル3組に、話を伺いました。今回は、フリーアナウンサーの中村江里子さんと起業家のシャルル・エドワード・バルトさん。 【画像一覧を見る】
違いを覚悟し、理解し合う 努力をするのが国際結婚
フリーアナウンサーの中村江里子さんと実業家のシャルル・エドワード・バルトさん夫妻の出会いは1997年。 「彼の初の日本出張時、ホテルのエレベーターで乗り合わせました。その半年後に一人でパリを旅した際、知人との昼食に、彼が同僚として同席したのです。その8ヶ月後、日本に駐在中の彼と偶然再会。『僕のことを覚えていますか』と話しかけられ、彼の猛攻が始まりました」(江里子さん) それからしばらくして交際がスタート。1999年に、バルトさんの帰国が決まりました。 「『一緒にフランスに来る?』と彼に聞かれました。結婚は考えていませんでしたが『この人とは長く一緒にいるのだろうなあ』とは思っていました。折しも8年勤めた会社を退社し、時間が自由に使えるようになった頃。30歳で異国に住むこともできる、と流れに身を任せ、決心しました」 江里子さんはレギュラー番組を抱えながら1年間、日仏を往復し、2001年の結婚を機に本格的にフランスへ移住しました。国際結婚に迷いはなかったのか尋ねてみると、迷いはなかったと口を揃えます。「育った環境の違いは、同じ日本人同士でも理解し合うのに時間がかかります。国際結婚はお互いにその違いを覚悟し、理解しようと努力します。それはとても大切なことなのです」(江里子さん) そして国際結婚の難しいところは、文化の違いにより理解しあえない部分があること。「文化、環境の違いによって中々分かり合えないのは、国際結婚だけでなく全てのカップルが抱える課題であると思います。だからこそ面白いと思うこともありますし、なんとかしようと努力します。永遠の課題です」(江里子さん)