「世代間ギャップで片付けるな」達人に学ぶ “Z世代への叱り方” これだけは押さえよう!2つのポイント
もうすぐ新年度。社会人となるほとんどの人が「Z世代」と呼ばれる若者たちですが、ドキドキしているのは彼らだけではありません。“世代間ギャップ”で、コミュニケーションの取り方がわからず、「パワハラ」になることを恐れて部下の叱り方に気を遣う上司が増えています。
――Q.Z世代との接し方に悩んだりしますか? (65歳部長職)「昔に比べるとかなり気を遣うようになりましたね」 (40代課長職)「自分のチームの中の人がやめていってしまうと、自分の責任になってしまう。それは避けたい」 一方で“Z世代”はどのように感じているのでしょうか。 (25歳 入社3年目)「今の時代パワハラとかになってしまうので、気遣われているんやろうなっていうのはすごくあります」
そこで今回、上司世代のABC武田和歌子アナウンサーがZ世代の小櫃裕太郎アナと“叱り方”を学んできました。
教えてくれるのは“叱りの達人”河村晴美さん。「パワハラにならない叱り方」として、大阪府警や自衛隊、有名企業などで年間200回もの講演を行っています。 河村さんから教わる2つのポイントで今日からあなたも“叱りの達人”に!まずは「“怒る”と“叱る”の違い」について教えてもらいます。
“怒る”と“叱る”は違います
(河村先生)「“怒る”というのはいわゆる感情発散なんですよ。“怒る”は『本能』です」「翻って“叱る”とは何か。それは、このようになってほしいというゴールがあるわけですよね。ですので“叱る”というのは“戦略”なんですよ」 「怒る」とは上司自身に溜まったフラストレーションを解消するために感情を部下にぶつけ、ただ怒鳴りつけてしまうこと。「本能」的な行動で、いわゆる“パワハラ”が起きてしまう可能性が高くなります。
一方、「叱る」とは部下を成長させるために「戦略」的に思いを伝えることだそうです。やみくもに怒りをぶつけるのではなく「こうなってほしい」というゴールへ導くため、伝え方に工夫が必要です。 「“叱る”のは伸ばすこと。ゴールに到達するために戦略を持って、どういう言葉使いで、相手を伸ばすという目的のために声がけをしなきゃいけない。これが“叱り”です」