<速報>また出てきた若虎。阪神の2年目左腕、横山がプロ初勝利!
阪神の2年目、横山雄哉投手(22)が4日、ナゴヤドームで行われた中日戦で今季初先発、7回を投げて3安打6奪三振1四球無失点の内容でプロ初勝利をつかんだ。伸びのあるストレートに加え、キレのあるカーブとフォークのコンビネーションで中日打線を翻弄した。とりわけ、立ち上がりに一死一塁から平田に投じて見逃しの三振に終わらせたインローのストレート、4回一死二塁のピンチで、ビシエドのバットに空を切らせた落差のあるフォークは圧巻だった。 横山の初勝利を援護したい阪神打線は、4回、中日の先発、吉見からゴメス、板山の連続タイムリーで2点を奪い、さらに一死一、二塁と続くチャンスに育成から支配下登録されたばかりの原口が、レフトスタンドへプロ初アーチとなる特大の3ラン。5回には一死二、三塁からゴメスが2打席連続となる2点タイムリーをセンターへ返して7-0、7回にも北條、原口のタイムリーで2点を追加、大量リードを奪って横山の初勝利を後押しした。 横山は、大量得点をバックに7回も、一死からナニータに内野安打を許したが、谷を併殺に打ち取り、95球で勝利投手の権利を持ったまま、8回から榎田にバトンタッチ。9回は、横山と同じく新日鉄住金鹿島から同期入団の石崎が登板、3人で抑えて、横山が待望のプロ入り初勝利を手にした。 横山は、山形中央高ー新日鉄住金鹿島から2014年のドラフト1位で阪神に入団した。阪神は早大の有原を1位入札したが、クジで日ハムに敗れ、外れ1位で亜大の山崎を指名したがまた横浜DeNAに敗れたため、“外れ外れ1位”で、社会人ながらまだ当時20歳と若い左腕を即戦力というよりも、1、2年後を見据えた将来性を買って獲得していた。 昨季は、4試合に登板、そのうち3試合に先発起用されたが0勝2敗の成績。球威のあるボールに文句はなかったがメンタル面が弱く、ブルペンの内容を実戦に直結することができていなかった。また秋季キャンプ中に右足の第5中足骨を骨折したため、その修復手術を受け、その影響もありファーム調整が続いていた。