「誇りに思う」「素晴らしい大人の男性に成長」コーチは号泣…初のGPメダル獲得、島田高志郎の背中を押した“ステファン・ランビエルの言葉”
「強い気持ちで降りることができました」
今季のSPは、シェイリーン・ボーン振付による「君の瞳に恋してる」。4トウループと3アクセルはきれいにきまったが、最後のコンビネーションで転倒がありSP5位のスタートだった。 フリーは昨シーズンから持ち越したサン・サーンスの「死の舞踏」のピアノバージョン。厚みのあるオーケストラバージョンを選ばなかったのは、手垢のついた音楽を避けたいという本人とランビエルコーチの共通の思いがあったからなのだという。 冒頭できれいに3ルッツ、そして4トウループを成功させ、いくつかステップアウトなどもあったものの最後までまとめあげた。 「やっと強い気持ちってこうか、という感覚が得られた。すごく落ち着いていて、特に最初の2本のジャンプは強い気持ちで降りることができました」
背中を押した“ランビエルコーチの言葉”
総合233.84は決してGPの男子表彰台としては高い数字ではない。だがSPトップ3人にミスが多く出たことにも助けられ、最終的に総合2位に残った。 二人三脚で歩んできたランビエルコーチの励ましが、この大会で島田の背中を押してくれた。 「コーチとして情熱がすごくて愛情深くて、ずっと自分の隣にい続けてくださった。自分もですけど、ステファンの方がより自分に結果を残してほしいと思っていることを感じました。今回は本当に『狙いに行くぞ』と強い言葉を投げかけてくださった。(全体的に)良い大会とならなかったことは残念ではあるんですけど、その中で耐えて……皆さんにとっては強い記憶に残る大会ではなかったかもしれないですけど、自分にとっては強く記憶に残る大会になったと思います」
「一番倒すべきは自分」島田高志郎の思い
6位だったスケートアメリカと、ここでの2位で彼の今季GPシリーズは終了した。次の挑戦は12月の全日本選手権になる。 「日本男子楽しいですね。競技者としても、1スケートファンとしても、楽しい興味深い状態にあると思います。でも1個人としてはまだまだ点数的には、代表に選ばれる位置にいるとは思っていない。結構自分の立場をわかっているつもりではあるので……そこを食らいついていこうと思っているので、一番倒すべきは自分。自己ベスト更新という目標はまだ達成できていないので、そこを目標に全日本に向かっていきたいと思っています」 島田はそう言葉を結んだ。
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