前半３３分、左足でネットを揺らす仙台DF菅田真啓（カメラ・山崎　賢人）

◆明治安田Ｊ２リーグ　▽第２２節　ベガルタ仙台３―２栃木（２９日・ユアテックスタジアム仙台） 　３試合連続で引き分け中のベガルタ仙台はホームに栃木を迎え、３―２で４試合ぶりに勝利した。 　前半立ち上がりからペースをつかみ、試合開始から１０分以内に３度の決定機を作った。８分には右サイドを深くえぐったＭＦオナイウ情滋がクロス。ファーサイドで待ち構えていたＭＦ相良竜之介が胸でトラップし、右足で放ったシュートはゴール一歩手前でクリアされた。絶好のチャンスを決めきれずにいると、同１２分に自陣中央から蹴り込まれたフリーキックをヘディングで折り返され、そのボールが直接ゴールに吸い込まれ失点した。 　しかし、同２７分に敵地中央でボールを奪い右サイドのオナイウにボールが渡ると、右足で強烈なシュート。ＧＫがはじいたボールに相良が右足で押し込み１―１。続く２９分には右クロスから再び相良が頭でネットを揺らし、一気に逆転した。 　勢いは止まらない。２―１の３３分にはＣＫの流れからボールとつなぐと、ゴール前に上がっていたＤＦ菅田真啓がペナルティーエリア内でボールを受け、ＦＷのような落ち着きで左足でシュートを放ち、ゴール右へ決めた。 　後半は苦しい時間が続いた。後半５分には左からクロスを入れられると、ファーでヘディングシュートを許し失点。その後も攻勢を強めた相手の勢いに押されたが、前線のハードワークとＧＫ林彰洋を中心とした守りでギリギリのところで防ぎ続け、勝利した。