男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」はアメリカが2年ぶり2度目の優勝!決勝で強豪ポーランドとの熱戦を制す<SMASH>
2025年シーズンの開幕戦である国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(24年12月27日~1月5日/オーストラリア・パース、シドニー/ハードコート)は大会最終日の現地5日に決勝を実施。アメリカがポーランドを2勝0敗で下し、同大会2年ぶり2度目の優勝を飾った。 【動画】アメリカVSポーランドの「ユナイテッドカップ」決勝ハイライト 23年シーズンに新設された同大会は18カ国による男女混合の団体戦となっており、3カ国ずつの総当たり方式で、男女のシングルス2試合と混合ダブルス1試合が行なわれる。各グループの1位6カ国と、2位となったチームのうち会場ごとで最も成績の良かった2カ国を合わせた計8カ国が決勝トーナメントに進出して優勝を争う。 グループリーグを2勝0敗で突破した初代チャンピオンのアメリカは準々決勝で中国を退けると、準決勝ではチェコを撃破して決勝へ進出。一方同じくグループリーグを2勝0敗で勝ち上がった昨年準優勝のポーランドは準々決勝でイギリスを、準決勝ではカザフスタンを破り、2年連続の決勝へと駒を進めていた。 迎えた決勝戦、第1試合の女子シングルスでアメリカは23年全米オープン覇者のココ・ガウフ(世界3位)を投入し、四大大会5勝を挙げているイガ・シフィオンテク(2位)に6-4、6-4で勝利。 第2試合の男子シングルスでは24年全米で初の四大大会決勝進出を果たしたテイラー・フリッツ(4位)がツアー8勝のフベルト・フルカチュ(16位)に6-4、5-7、7-6(4)で競り勝ち、この時点でアメリカの勝利が確定。米国テニス界を牽引する2人のエースが勝負強さを見せ、王座奪還を成し遂げた。 優勝に大きく貢献したガウフは試合後のインタビューでシフィオンテクとの試合を振り返りつつ、次のように喜びと手応えを語った。 「私自身はチームイベントで優勝するのはこれが初めてだから、とてもうれしい。私は自分が世界最高の選手の1人であるという自信を持っている。良いプレーをすれば簡単には負けないし、今日は素晴らしいテニスができたと思う。母国に1勝をもたらすことができてうれしい。ただ、試合自体は本当に大変だった」 そして試合を決めたフリッツは先陣を切ったガウフの活躍を称える形で下記のようにコメントした。 「素晴らしい結果だ。チームイベントの方が勝利後にみんなでお祝いができるから、より楽しいかもしれない。ココが素晴らしい活躍をしてくれて、自分の仕事がずいぶん楽になった。本当に最高の気分だ」 新設されてから3大会目で早くも2度目のユナイテッドカップ優勝を手にしたアメリカ。個人としても国としても選手層の充実ぶりを示した。 文●中村光佑