中学で不登校。中卒でアルバイトを渡り歩き、ハリウッドセレブへ…「ともにゃん」の生き方
中学で学校に行かなくなり…
――ゲームもアイドルも好きな「普通の子供」が自分を表現し始めたのは中学生の頃。そこから学校に行かなくなります。 ともにゃん「厳しい校則に自分を合わせてまで、いく意味があるのかな……と。当時、ギャル雑誌の『egg』が大流行していて、僕もギャルカルチャーに夢中になって、発売日の前日深夜にコンビニに買いに行くほどのめり込んだんです。 学校に行ったり行かなかったりすることを繰り返し、中3の夏休み明けに親に『もう学校には行かない』と宣言。両親は『ああ、そうなんだ』と受け止めたんです。『学校に行きなさい!家族会議をしなくちゃ』でも『好きにしなさい』でもなかったんですよね。 大人になった今思うと、これはすごいことだと思うんです。父なんて、『学校に行かないなら、俺の会社に来るか?』とまで言ってくれたんです。 かといって、甘やかし放題ということもなく、よく言い争いもしました。僕も子供だったから、感情が爆発すると親子ゲンカに発展。カーテンを思い切り引っ張ったり、モノに当たったり。 ある時、キーッとなって、イスを投げたこともありました。すると投げたいすがふすまに刺さって、現代アートみたいになってしまったんです。お互いにカッとなっていたのに、思わず笑ってしまって。 今、思えば、あれは甘えだったんですよ。当時、親には何をしてもいいと思っていたし、親なんだからお金を出して当たり前だとも思っていました。親が受け止めてくれることをいいことに、わがまま放題をしていました。それでも僕を見捨てないと信頼していたし、親もいつも受け止めてくれていました。 そうそう、初めて僕の髪にメッシュを入れたのは美容師の母なんです。中学校2年生の春休み、メッシュを入れて欲しいと頼んだら、『いいよ』と。細かく入れなくてはいけないのに、母は毛束を作って、ブリーチしているんですよ。 終わった後、『なんか変だな』と思って、渋谷に繰り出すと、ギャル仲間のアキちゃんが『それ変だよ』と(笑)」