若者向けのイメージがある「シェアハウス」。「中高年」でも入れるって本当?
一人暮らしの寂しさや生活コストの負担を解消する選択肢として、シェアハウスが注目を集めているようです。しかし、中高年でも利用できるか気になる人もいるでしょう。本記事では、シェアハウスの特徴や家賃相場、年齢層の傾向を紹介し、異世代間で暮らすホームシェアについて解説します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
シェアハウスの特徴
シェアハウスとは、リビングやキッチンなどの共用スペースを複数人で利用する新しい形の住まいです。一般的な賃貸アパートとは異なり、他の入居者との交流を楽しむことを前提に設計されており、外国人にも広く知られています。 また、敷金や礼金が不要な場合が多く、家具や家電があらかじめ備え付けられている傾向があるため、新生活のスタートにかかる負担を大幅に軽減できる可能性があります。さらに、家賃に光熱費やインターネット代が含まれている場合もあり、固定費をまとめて管理できる点もメリットだと考えられます。
シェアハウスを利用している人の年齢層
国土交通省の調査によると、シェアハウスを利用している人の年齢層は表1の通りです。 表1
※国土交通省「1-2.シェアハウスの運営事業者に対する運営実態等調査」より筆者作成 調査結果から、シェアハウスの主要な利用者層は20代後半から30代前半の若年層であることが分かります。また、年齢が高くなるにつれてシェアハウスを選ぶ人の割合は減少する傾向です。
シェアハウスの1ヶ月の家賃相場
同調査によると、シェアハウスの1ヶ月の家賃相場は表2の通りです。 表2
※国土交通省「1-2.シェアハウスの運営事業者に対する運営実態等調査」より筆者作成 シェアハウスの家賃相場は主に4万円から6万円の範囲内であることが分かります。一般的な一人暮らし用賃貸物件と比べると初期費用が安く、光熱費やインターネット料金が家賃に含まれる場合が多いため、コストパフォーマンスがよい可能性があるといえるでしょう。
年齢制限を設けているシェアハウスもある
シェアハウスの中には、入居者同士の価値観やライフスタイルの違いから起こり得るトラブルを未然に防ぐ目的として、入居者に年齢制限を設けているケースがあります。これは、トラブルが原因で退去者が増えたり、物件の評判が悪化したりすると、シェアハウスの運営全体に影響をおよぼす可能性があるためです。 また、シェアハウスの多くは若者向けにデザインされており、インテリアや外観もおしゃれでカジュアルなものが多い傾向にあります。こうした物件では、若い世代の入居者が中心となるため、年齢層が大きく離れた入居者が加わると、ライフスタイルの違いから居心地が悪くなる可能性があるでしょう。結果、年齢層の高い入居者が早期に退去してしまうケースも少なくありません。