「神秘的すぎて言葉にできない」400年の歴史が生み出す神の恵み・イラブー汁 この味を求め沖縄を訪れる観光客も
イラブーの生命力が滋養強壮の源
漁で獲れたイラブーは、島にある保管小屋に集められる。 何も食べなくても数週間は生き続けるそうで、この生命力こそが滋養強壮の源となっている。 まとまった数になると燻製小屋へと運び。一週間いぶされ、水分が抜けて元の大きさから4分の1ほどになったイラブーは炭のように固くなる。 いぶされたイラブーは、たわしで磨き表面のすすを落としたあと室温が18度に保たれた保管庫に移動させるそうで、西銘さんは、「まだ内に熱があるため、冷やさないとカビが生える」と説明する。 島では今年1200匹ほどが出荷されるということで 近年では沖縄料理以外にもイタリア料理やフランス料理でも用いられているという。
母が守り続けた味を娘が受け継ぐ
久高島のイラブーを味わうことができる「カナ」では、母・藤子さんが守り続けた味を、娘の我謝泉さんが受け継いでいる。 豪快に専用の包丁でカットしたあと、圧力鍋でしばらく煮たイラブーの身。このあと手作業で小骨を抜いていく。 形を整えた後また煮込み、作業を続けることおよそ50時間。ようやく完成する。 沖縄テレビ・平良匠アナウンサー: まずは汁から。優しい味で、うまみがギュッと詰まっています。歯ごたえはあるけど柔らかく身もクセがないですね 客の女性: 最初の時は恐る恐るという感じだけど、くせもなく臭みもなく 客の女性: 奥深いな。そういうものを食べられてすごい不思議で幸せな感じ イラブー料理「カナ」・我謝泉さん: 久高島の人の思いも手間もかかっているので、イラブー汁のおいしさを感じてほしいです ことしは巳年、この機会に沖縄のイラブー料理を味わってみてはいかがでしょうか。 (沖縄テレビ)
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