井上尚弥戦が延期になったグッドマン 傷口は治っても実戦感覚に懸念
プロボクシングの大橋ジムは14日、世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=の防衛戦(24日・有明アリーナ)を、挑戦者サム・グッドマン(26)=オーストラリア=の負傷で来年1月24日に延期すると発表した。同じ会場で開催される。16日に来日予定だったグッドマンは最終練習で左目上を裂傷。SNSに謝罪動画を投稿した挑戦者に、井上は同日、エールを送った。 【写真】バキバキに仕上がった肉体を披露した井上 * * * * グッドマンの負傷によりタイトル戦が1か月間延期となり、尚弥も再び調整スケジュールの練り直しを強いられる形となった。ボクサーの調整は減量という繊細な部分が多くを占め、精神的な負担はあるだろう。本番へ影響がないといえばうそになるが、百戦錬磨の尚弥ならばすぐに切り替えられるはずだ。 スパーリング中に左目上をカットしたグッドマンだが、こちらは本番に向けての影響が心配だ。試合を実現したいがために中止ではなく、1か月間の延期となったが、カットした箇所が目の上ならば、今後スパーリングなどの実戦練習はできないはずだ。「試合を万全の状態で迎えたいのならば、これ以上傷を大きくできないのでスパーリングは控えるはず」と関係者は口をそろえる。試合まで約1か月半。グッドマンは傷口を治すことに成功しても、実戦感覚は懸念される。(近藤 英一)
報知新聞社