トランプ氏再登板で変わる世界 ロシア、ウクライナ、中東への影響は 専門家「戦争を止めた実績を作りたい」アメリカ大統領選【報道特集】
結果はトランプ氏が激戦州を制し、大差で勝利。さらに共和党は、上院で過半数を奪い返し、下院でも多数派を維持する勢いだ。 エリノアさんは、共に戦ってきた大学の仲間たちと開票を見守ったが、願いはかなわなかった。 エリノアさん 「選挙結果には失望しています。でも、性や生殖をめぐる権利、マイノリティの権利や、トランスジェンダーを含むすべての人が適切な医療を受ける権利を守るために、私たちは戦い続けます」 CBS出口調査によると、ハリス氏は4年前のバイデン氏の得票に比べて、ヒスパニック、若者、さらに女性からも支持を減らす惨敗。 ハリス支持を表明していたニューヨーク・タイムズは、民主党の戦略ミスを指摘した。 ニューヨーク・タイムズ紙より 「民主党は、一連の進歩的な問題提起が有権者を遠ざけていることに気付くのが遅すぎた」 ■トランプ氏再登板で変わる世界 マスク氏は外交でも無視できない存在 トランプ氏の再登板はアメリカ外交の方向性を変え、世界情勢を一変させる可能性がある。 注目されるのは、ロシアによるウクライナ侵攻への対応だ。 トランプ氏 「皆、私が戦争を始めると言うが、私は戦争をやめさせる」 大統領選の勝利演説でこう述べたトランプ氏。 今年9月にゼレンスキー大統領と会談した際にも、プーチン大統領との関係性を強調し、停戦を主導する構えを見せていた。 トランプ氏(9月) 「私はプーチン大統領と非常に良好な関係を築いている。もし私が大統領選で勝てば、すぐに問題を解決できる」 プーチン大統領はトランプ氏の当選を歓迎する。 プーチン大統領(7日) 「この場を借りて、彼がアメリカ大統領に選出されたことを祝福したい」 プーチン大統領は、トランプ氏がウクライナ危機の終結を目指すと発言したことは「注目に値する」として、対話に「応じる用意がある」といいきった。 これに対して、警戒感をあらわにしたのがゼレンスキー大統領だ。 ゼレンスキー大統領(7日) 「私はトランプ大統領が迅速な解決を望んでいると信じている。しかし、私は早期終結には損失が伴うと確信している」