パラリンピックで五輪タトゥーは“ご法度”だった! 「試合の前にペンで五輪を塗りつぶしていた」水泳選手も
現地時間9月8日(日)までフランスで開催中の2024年パリパラリンピック。競泳の男子50メートル平泳ぎ・運動機能障害のクラスで日本の鈴木孝幸選手が金メダルを獲得するなど、連日熱戦が繰り広げられている。そんななか、パラリンピアンたちのタトゥーにまつわる突然のルール変更が話題に。SNSで議論の的となっている。 【写真】本人は満足でも評判はイマイチ! 見るからに変なタトゥーを入れちゃったセレブ
オリンピック、パラリンピックに出場したアスリートたちの定番モチーフとなっている五輪のタトゥー。テレビ中継などで目にする機会も多く“おなじみ”の光景となっていたけれど……実はパラリンピックを主催する国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラリンピック選手に対し「五輪タトゥーを隠すこと」を求めるルールを長年設けていた。パラリンピックとオリンピックは運営団体が異なり、パラリンピックにおいての五輪タトゥーは「身体を使った広告・宣伝」とみなされるため禁止されていたという。
アメリカのパラリンピック選手であるルディ・ガルシア=トルソンは、国際パラリンピック委員会が五輪タトゥーを取り締まり始めたとき、タトゥーを隠すために油性マーカーを使うようになったと『タイムズ』紙に語った。試合の前には「キャップ、ゴーグル、水着、そして油性マーカーを用意するのがルーティンになっていた」とか。
過去には、競技中に五輪タトゥーを隠さなかったイギリスの水泳選手がヨーロッパ選手権で失格になった事例も。このルールに対し、世間からは「厳しすぎる」という意見が殺到。時代の流れもあってか、国際パラリンピック委員会は今月、「選手たちは五輪タトゥーを隠す必要はない」と発表した。パリパラリンピックでは、メダルの行方とともにアスリートたちのタトゥーからも目が離せない!